潜入捜査官~快楽絶頂媚薬漬け~ (Page 2)
ことの発端は、組織犯罪対策課に入った匿名の通報だった。“とある繁華街を根城(ねじろ)にしているヤクザが、媚薬と称して怪しげな液体を売りさばいている”と。違法薬物で生成された液体は、スプレーボトルに入れられ、性的興奮や感度が異常に上がる媚薬的効能をもつ反面…多量接種すると脳が溶け、快楽以外の感情を失ってしまうという恐ろしいものだ。
実際に繁華街周辺では、この媚薬を使用したと思われる若者が発狂し、人に襲い掛かったり、ラブホテルで廊下に轟(とどろ)くような嬌声を上げ続けたりするカップルなんかが目撃されていた。彼らは突然糸が切れたように思考停止し、病院に担ぎ込まれるといったことから、ちょっとした騒動になっていた。
何度も媚薬を使用した重傷者に限っては、やはり脳が溶け、快楽を得ようと病室内でも自慰に耽る――俺と鬼海さんはこれ以上被害者を増やさないようにと“仲間”のフリをして廃れた雑居ビルの地下で、偵察を行っていたのだ。
「それにしても、おっさんの部下…使えねぇ甘ちゃんなんだな。自分で持ち込んだ銃を落っことすマヌケ、どこにいんだよ」
アナルを拡張されている俺を見下ろし、下っ端の組員がそう言って嘲笑した。
潜入前に鬼海さんから『今日は匿名情報の真偽を確認して、媚薬を一瓶頂戴してくるだけだ。今回の山はデカいから、余計なモノは持ち込むなよ?隼人は威勢がイイからな…張り切りすぎんじゃねぇぞ』と念を押されていたのだが、俺はこの組員たちを現行犯で捕まえるつもりで、銃は抗争に巻き込まれたときの護身用だった。
しかし、初めての潜入捜査で緊張していたのか…俺は銃をホルスターに固定し忘れたらしい。彼らが媚薬の売買を始めた目の前で銃を落とし――こうして捕らわれてしまったのだ。
「なァ、マヌケなおまわりさん。アンタがトチったせいで、上司のおっさんもこのままじゃ持ち帰れる土産(みやげ)がねぇだろ…ここから名誉挽回といこうや。この媚薬がマジモンかどうかアンタが被験者になって、おっさんに見せつけてやるんだ」
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「み、みないれぇ!!みないれぇぇ――!!」
尻穴にドリルバイブを捩じ込まれた状態で、組員が俺の身体に向かい、ピンクのミストを噴射する。ビンッと反り勃ったペニスは電マにより臍下(さいか)へねじ伏せられ、尿道口からは白濁液が漏れ出るが…それが勢いよく噴き出す“潮”に姿を変えるまで、時間は掛からなかった。
燃えるほど熱を持つ身体。霞みゆく視界の中、銃口を突きつけられている鬼海さんに向かって、“見ないでくれ”と声を上げるが…溢れるヨダレが邪魔をして、うまく言葉にならない。
「あぅッ――あぁッ!!!イくっ!イくっ!イくぅぅッ!!!」
「おいコラ、勝手にイッてんじゃねぇぞ!俺らをナメて掛かった罰だからなァ…こっち向いて口を開けろ。手も貸せよ…言う通りにしねぇと、もっと酷い目に遭わすぞ」
そう言ったリーダーらしき人物の言葉に従うように、数人が鉄パイプをバーナーで炙り、無残にも地面に捨てられていた俺の衣類に焼印(やきいん)をつけた。
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