泡まみれ~新人ソープくんは優男ボーイに絆されて~ (Page 2)
(とにかく、一気に稼げるバイトを探さなきゃ…風俗とかね)
自分自身の考えに笑いが込み上げる。僕は女の子みたいな自分が嫌で嫌で――しまいには、女の子そのものが苦手になっていた。数年前、手頃な相手で性欲処理をしようと企んだ先輩から襲われ、些細な刺激でも感じてしまうように胸を開発されても…好きになるのは決まって男。そこには自分が持ち合わせない“逞(たくま)しさ”への憧れがあるのかもしれないと思っていた。
(ボーイは無理だよな…あっ!)
女の子をお世話するような裏方――ボーイの記事を見ていたとき、誌面の片隅に小さく記載された求人に吸い寄せられた。“初心者歓迎!ゲイ向けソープ嬢募集中~身体に自信のある方、お待ちしております~”なんて書かれているではないか。
(ソープ嬢ってことは、僕がお客さんの相手をするってコトだよね?)
ゴクリ、と喉が鳴る。自分が男の人を好いていることは理解していたのだが、そもそも僕は、誰かと付き合った経験がない。先輩に襲われた際も、相手は胸で数回抜いて去っていったきりなので、童貞も処女も捨てていなかったのだ。
(僕、Hなコト…ちゃんとできるのかな?)
そう思いながらも、詳細を見て安堵する。どうやらこの店で行うのは、自身の身体を使い相手を洗ってやる洗体や抜き、フェラのみで、本番についての記載は見当たらない。僕にとっては充分ハードルの高い業務内容ではあるのだが、イメージとして掲載されていた筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)の男性同士が泡まみれでもつれあう姿に、胸が高鳴ってしまった。
(このおっぱいを大事にしてくれる人と出会いたい…)
極貧大学生である僕は、そんな邪(よこしま)な願望を抱きながら、店の番号をスマホに打ち込んだのだった。
*****
「お前、この店の趣向…理解してんのか?」
問い合わせると、そのまま面接となった。どうやら普通のソープとは違い、成り手が少ないらしい。しかし、オーナーの堀田(ほった)さんは、入口に立つ僕の姿を見て、漫画の1コマのようにあんぐりと口を開いた。この店のウリ専たちは皆、体育会系の男性ばかりで、一部白抜きされた看板に写る男性も坊主に近い刈り上げ頭。腹筋は6つに割れ、胸筋も大腿筋も、パンパンに膨らんでいた。
「ウチの顧客は、“男らしい男”を求めて通うんだよ。胸筋を使って洗体したり、汗だく汁まみれになって互いのペニスを扱き合う…ムサ苦しい非日常を演出しているんだからな」
そう告げ、こちらの話に耳を傾けようともしないオーナーを前に、僕は強硬手段に出ることにした。プチプチとYシャツのボタンを外し、薄手のランニングシャツ越しに胸を張れば、僕の――ぷっくり膨らんだピンク色乳輪や、乳首が自然と浮き上がってくる。
ただの研修から愛が生まれた瞬間!
素敵です!!
最初澪くんの切実さとコンプレックスが可愛いな…と思って拝見していたのですが玲さんの優しいこと…!🙏✨
玲さんも澪くんにソープ嬢をさせること自体嫌だけど、せめて本番だけでも守るため…という気持ちからの研修なんですよね😂
一目惚れからそこまで守りきろうとする玲さんにときめきです…!❤️🔥
特に好きだったのが澪くんが必死のアピールをするために玲さんのお顔にその巨乳を押し付けたところです…!!
可愛すぎませんか…!!❤️🔥❤️🔥
この2人には幸せになってほしいです✨
ヨシキ さん 2022年6月18日