泡まみれ~新人ソープくんは優男ボーイに絆されて~ (Page 3)
「僕…Bカップですけど、“おっぱい”があるんです。このお店で役に立てませんか?」
自らの意思で誰かに胸を晒す機会なんて初めてで…乳首の先っぽがジリジリとむず痒い。ここなら…ソープであれば、コンプレックスだらけの胸も武器になるのではないかと思ったのに。
「そんなやせっぽっちな身体で、胸だけ出てても売れねぇよ。どうしてもってんのなら、ニューハーフ専門か普通系の姉妹店を紹介してやる。ち●こついてんのなら、“ふたなり”ってことで売り出しゃいいから」
(僕、女の子じゃなくて、生まれたときから男だよ?人よりおっぱいが出ていて、同じ“男の人”が好きなだけなのに…ゲイ向けソープのオーナーっていっても、きっとノンケなんだ…僕の気持ちなんてわかってもらえない…)
貧弱に見える僕の存在を煙たがるオーナーを前に、悲観に暮れる。なぜ自分が泣きそうになっているのか、思考が追いつかなかった。
そのとき――。
「あー、兄さんダメじゃん!新入りくんを泣かせるなんてぇー!!」
間延びした声の主が、僕の前に屈み込み、『大丈夫だからね~?僕が頑固な兄さんを説得してあげる』と僕の涙をハンカチで拭くと、自身の胸板でこちらを包んでくれた。
(だ、誰?)
おずおずと顔を上げると、オーナーを“兄さん”と呼んでいた男のイタズラっ子のような瞳と目が合う。細身の身体に、ベージュ色のミディアムヘア。華やかな立ち振る舞いは、この店が売りにしているガテン系の男たちとはまるで違い…優し気だった。
「澪くん…だっけ?俺、この店のボーイで、新入りの指導係をしてる玲っていうんだ。そっちで怖い顔してんのは、俺の兄さん。君、胸があることで今まで色々大変だったんでしょ?でも後ろばっかり見てないで、そのおっぱいを商売に使おうなんて偉いよ!!」
玲さんはそう言うと僕の髪の毛を掻き乱すように撫で上げる。
「ねー、兄さん。澪くんを雇ってあげようよ…?こんなに可愛い男の子…俺、見たことないもん」
彼の声は弾んでいたのだが、対するオーナーは『また勝手なことを…』と頭を横に振っていた。不安で俯く僕の腕を取り、玲さんは唐突にこう切り出した。
「ところで澪くん。ウチってさ、公にしてないだけで…洗体のあとに本番するんだぁ。お尻での経験ってある?生かゴム有りかは選べるから、不安だったらゴム有りでいいよ。稼げるのは断然“生ナカ出し”だけどね!」
と。
*****
「――もう、澪くんは潜望鏡(せんぼうきょう)なんかしなくていいのに――」
「…んぁむ…そんなこと…言わないで……お湯から上がったら、大きくなった玲さんのおちんちんで…僕の処女、もらってください…」
玲さんは驚いているだろう。“潜望鏡”というのは、洗体のあとに行われる浴槽内フェラのことで、客と共に湯に浸かりながら、相手が腰を浮かせたときに水面から顔を出した亀頭にかぶりつくプレイになる。
ただの研修から愛が生まれた瞬間!
素敵です!!
最初澪くんの切実さとコンプレックスが可愛いな…と思って拝見していたのですが玲さんの優しいこと…!🙏✨
玲さんも澪くんにソープ嬢をさせること自体嫌だけど、せめて本番だけでも守るため…という気持ちからの研修なんですよね😂
一目惚れからそこまで守りきろうとする玲さんにときめきです…!❤️🔥
特に好きだったのが澪くんが必死のアピールをするために玲さんのお顔にその巨乳を押し付けたところです…!!
可愛すぎませんか…!!❤️🔥❤️🔥
この2人には幸せになってほしいです✨
ヨシキ さん 2022年6月18日