二次会はベッドの中で (Page 2)

大雅と颯真が眠りにつけたのは、ライブ翌日の朝方で。泥のように短時間眠った後は、ホテルのチェックアウトの時間に追われて、身支度もそこそこに帰路へ。そして飛行機や新幹線でも移動中もファンサービスはおざなりにはできず、夕方に自宅へ到着する頃には疲労困憊だった。

「前回のライブはさ…当日の夜にえっちできたじゃん?」
「あのときは開演時間が早かったからだろ…曲も今回より少なかったから、だし」
「スタッフさんも打ち上げの二次会行きましょ~、とかならなかったもんね、昨日は」

体が疲れていても、いや疲れているからこそ、若い2人にとっては性欲だけが際立ってしまう。会話の狭間でもお互いの肌を撫でまわす手は止まらず、隙あらばキスをして、甘く蕩(とろ)けた視線を交わし合っていた。

「ぁ…ッ、ン…ぁ…はぁ…」
「オーバーサイズっぽい衣装のとき…俺、隙間からチラチラしてる颯真の乳首、すげぇ見てた」
「ばか…スケベ…」

ぷくりと膨れた乳首を舌先でつつかれ転がされ、乳輪ごと食まれて強く吸われる。すっかり敏感に育てられた颯真の胸元は、平坦だというのに愛らしい色香を醸し出していた。大雅の手のひらがそろりそろりと下半身へ近づくほどに、颯真の吐息は湿り気を増していく。

「ここ、好き…? 俺の指、ぎゅって咥えこんでるね」
「ッぅ…ン、ぅ…」
「いいよ、出しちゃっても」
「まだ…ぁ…出したく、ねぇ…」

はやる気持ちを精一杯に抑えつつも、早急に。双丘の窪みに押し込められた指が増やされるたび、颯真は小さく甘く啼きながら、腰をもじもじと揺すっていた。大雅の表情からも余裕が消えつつあり、瞳に潜む獣の気配が颯真の心臓をトクトクと高鳴らせていく。溢れるほどに潤滑剤を押し込んで、火照る粘膜に満遍なく擦り付けて、あとはもう一つになるだけ。

「大雅…はや、く…」
「煽んないで」
「ッぉぁ…ン、ンはぁ…ぁぁ…」

いつもは涼しげな目元を今は赤く染めて潤ませて、熟れきった蕾を自らの指で開いて颯真はねだる。体を丸めるように半ば起こして、待ち侘びた挿入の瞬間を余すことなく視界にとらえて。ちゅぷ、ずぶ、じゅぼ。濡れて盛り上がった淵に飲まれるように、ゆっくりと沈みこんでいく大雅の肉棒。色濃く太ましいそれに熱視線を送りながら、颯真の唇の端からは思わず涎が垂れそうになっていた。

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