ご注文は特殊シチュですか? (Page 2)
爽やかに笑って、配置につくため部屋を出る。
次の回は、眠らされているところをハル演じる見知らぬ男がやってきて襲ってくれるっていうシチュエーション。
部屋の外からいくよーという声が聞こえたのでワクワクしながら目を閉じる。
次の瞬間ドアの開く音がして、雑にドアが開け放たれた。
「起きた?気分はどうかな」
ハルは冷たい氷のような雰囲気をまとって現れた。さっきよりも怖さが増しててハルかっこいい……じゃないや。俺も役に集中、集中……!
辺りを見渡しておびえた瞳でハルを見つめる。
「これから何をされるかはさすがにわかってるよねぇ?グダグダ話すのは好かないし、さっさとやるよ」
「いや……いやだ……!」
無言で冷たい目を向けてから、ハルは俺の上に乗る。
イヤイヤと力いっぱい抵抗すると俺の腕を上で束ねて縛ってくる。ひもが手にくい込んでちょっと痛い。
「うるさいな」
噛み付くようにキスをされて口を塞がれる。
臨場感を出すためにじたばた暴れて、口内に侵入してくるハルの舌を拒絶する。そうしたら今度は無理矢理舌をねじ込まれる。そうそうこれこれ。こういうのが興奮するんだよ。
濃厚なディープキスが終わると履き直したズボンをまた乱暴に脱がされ、いきなり後孔に手を伸ばされ指を入れられる。
「ひっ……!んん……」
これから入るものの居場所を作るようにぐぐっと穴を広げる。慣らしではなく、入れるためだけに広げられたそこは指を抜かれるとハルの性器を待っているみたいに口を開けている。
「んっ、あ、あぁあ……!」
声をかけてもらえることもなく、突然俺の中に太いものが挿し込まれる。
ぐっと力を込めて奥まで入れると一気に引き抜かれ、また奥へ向かって入れられる。お腹が苦しい。
届く一番奥をぐりぐりされてあられもない声が出てしまう。
ズブズブと何度も出し入れされ、その速度はだんだん早くなっていく。
ハルの短い息づかいと俺の苦しげな喘ぎと衣擦れの音しか聞こえなくなって、なんだか本当に襲われているみたいな錯覚を覚える。怖い。でもすごく興奮する。
「はっ、はっ……」
「う……ぐっ……ぅうっ」
打ちつける音が激しくなって、ハルの呼吸がどんどん荒くなる。余裕のないその顔が怖くてかっこよくて胸が熱くなって中がきゅんとした。
「はぁっ……しめ……るな……」
痛くて気持ちよくて、ハルの苦しそうな顔が好きで、もう何に興奮してるのかわからないけど、俺はとても満足していた。
荒い呼吸の中にわずかな嬌声が混じるようになってきて腰が早くなる。そろそろかと俺は自分の快楽に集中しいいところに当たるように腰を動かす。さっきよりも気持ちいい感覚が強くなって中がぎゅうっと締まる。
「はぁっ、ぁぐ、う……」
ハルが小さく声を上げ、奥に性器を押し付け射精した。だくだくと俺の中に温かいものが流れてきた。激しく突かれたところがじんじんしている。
そしてハルが俺の上に抱きつくように倒れ込んだ。心臓が早鐘のように鳴っている。
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