淫魔拾いました~お礼が俺ってそりゃないよ~ (Page 3)
「人間の食べ物はいらない」
え?何?血よこせとか言われる?殺されるの?と心の中でドン引きしていると不意に唇を吸われた。
「俺ね、淫魔だからぁ、ヒトの精液とかが養分なの」
ちょっと言ってる意味がわからない。
「だからぁ、おにーさんの精子、ちょーだい?」
「嫌だ」
脊髄反射で拒否した。そりゃそうだろう。いくら見た目がきれいでも相手は男だ。しかも淫魔だとか言うがそんなもの信じられるか。
「そういわないで、人助けだしぃ、ヤったら気持ちいいよ?」
「人じゃないんだろ?男とヤるとか無理」
馬鹿馬鹿しいと立ち上がろうとすると上から圧し掛かられる。
「ね?物は試しだよ?絶対気持ちよくするからぁ。ね?優しくしてくれたお礼」
言いながら再び唇を重ねて片手は体を押さえつけ、もう片手で器用に服を脱がしてくる。シャツをはだけさせられ、素肌を撫でられるとひんやりとした手の感触にぞくりとする。
「こ、ら…おい、やめろ…っ」
唇が離れた瞬間に告げて目を見ると、紫がかった瞳に見詰められ、体が自由に動かない。それに加えて体が熱くなっていくのを感じた。
「ほら、天国見したげる…」
そして、ズボンを下着ごと下ろされ、口淫を施された。
*****
尻尾を揺らしながら舌なめずりをして、いやらしく笑う彼を見上げて荒い呼吸を整える。淫魔っていうのは本当だったのか。
「…満足したなら退けよ」
「えー?まだぁ。本番はこれからでしょ?」
本番?耳を疑った。まさか、最後までヤるつもりか。いや、絶対嫌だ。
「嫌だ!俺はロリ巨乳が好きなんだ!」
思わずいらないことを暴露する。
「だーいじょうぶ、おにーさんはぁ、なんもしなくていーよ」
悪戯に笑う彼は長めの黒い前髪をかき上げ笑うと、こちらの膝に跨って頬を撫でながら、唇、耳、頬、顎、と唇を滑らせていく。
それだけでもぞくりとしてしまう。首筋を舌先で舐められて肌が粟立つ。舌を這わせながら同時に手を使って胸板やわき腹、へそ周りを愛撫されて息が上がっていく。
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