かわいいあの子はバリタチでした。 (Page 2)
「梅岡ってやっぱかわいいな」
普段の俺ならいくらかわいくても男相手にこんなこと言わない。これは酒に酔ったせいだ。
だから、顔を寄せてきた梅岡に唇を合わせてしまったのも、酔ったせい。
「吉永先輩ノンケですよね?」
キスの合間にそう言われたけど頭が正常に働かない。俺はノンケだけど、かわいいから仕方ない。梅岡が俺の頭の後ろに手を回してきたので、俺も首の後ろを引き寄せた。
「んっ、ふっ…」
口を開くと隙間から舌が侵入してくる。お互いにそれを合わせて絡ませた。いい匂いと甘い口付けに蕩けそうになりながらも、女性よりも力強く引き寄せられてさらに口内を貪った。
梅岡ならかわいいし、そのままやっちゃってもいいかな…。と思ったところで、胸を押されベッドに再び寝転がった。彼は俺の上にまたがって、お互いの唾液で汚れた唇を舌で舐めとった。
「僕、かわいいからネコだと思われてるんですけど、バリタチなんですよね」
「バリタチ…?」
その言葉の意味はよくわからないが、かわいい顔から出てくるような言葉ではないことは理解した。
「先輩、男は初めてでしょうけど、僕うまいので安心して任せてください」
かわいかった顔は、とたんに男らしくなり俺を見下げた。
*****
「あ…っ、そんなとこは入らな…っ、ああっ」
動揺する俺の事なんかお構いなしに、ズボンと共に下着をはぎ取り、股間に冷たいぬるぬるしたものを垂らされた。
「まだ指一本ですよ」
酔った身体では全く抵抗できず、促されるまま大きく脚を開かされた。恥ずかしくて堪らないのに、陰茎を手で擦られながら、尻の穴に中指を差し込まれている。
「あっ…、うぅんっ、ああっ、やっ」
与えられる快楽に、声を出すことしかできない。自分じゃないような高い声が気持ち悪くて、口を手でふさいだ。
「声我慢しなくていいですよ。どうせ我慢できなくなりますから」
入れられた中指が、中で弾力がある部分に触れてきた。そこを触られた瞬間、ビクンと身体が跳ねてしまった。
「ふふっ、先輩こっちの才能ありますね」
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