揉みほぐし~セラピストはペニスつき男の娘!?~
「僕の子宮ベッドにご主人様の子種、着床させてください…」長乳首を隠し持つ岸塚は、残業の帰りに格安でマッサージが受けられる店を見つけ、立ち寄ることに。そこに現れたのは、チヒロと名乗る女子大学生。腋下をくすぐってみたり乳首を吸ってみたりと反射区刺激とは言い難い淫乱マッサージに翻弄される中、チヒロの股間に違和感を覚え――。
「ようやく終わったぁー…」
経費削減のためか遅くても20時には課内の照明が切られてしまうドケチ商社の一室。法人営業課の課長席で俺――岸塚秋梅(きしづかしゅうめい)は、大きな伸びをした。
現在、時刻は21時…照明が切られてから1時間が経過しているというワケだ。
(気が抜けたら、肩も腰も痛ぇ。俺も歳か…)
今年50になる初老の身に、土日も祝日も休みなしの労働はキツイ。こうなってしまえば、行くべき場所はひとつである。
*****
「臨時休業だぁ…!?」
30分も歩いて繁華街の路地裏へやってきたというのに、行きつけであるマッサージ店の入り口には紙切れが貼ってあるだけで、鬱屈(うっくつ)した空気をはらんでいた。
(代わりの店を探すとするか――ん?)
疲れから解放されぬまま歩を進めると、同じ通りの角にコテージ風の建物が顔を覗かせた。暖色系ライトが灯るドアには、“Relaxation(リラクゼーション)”と明記されたプレートが掲げられている。
『怪しい店ではないだろうな』と警戒しつつも側面の窓から見える店内はおしゃれなカフェのようで、女性の姿も見える。何より俺が興味を惹かれたのは――『ご新規様に限り120分マッサージ1000円プラン実施中!』と大きく刻まれたブラックボード。それであれば、セラピストの腕が多少悪かろうが妥協できると思った俺は、ギシリと重みのある木製ドアのハンドルを握ったのだった。
*****
「ご主人様ぁ、僧帽筋(そうぼうきん)から三角筋、上腕、腋の下までガチガチになってますぅ…」
「き、君っ…そこは違うんじゃないか?」
俺を担当することになったのは、あどけない顔立ちの女子大生…チヒロだった。フリルの――テレビでは確かオフショルダーだとか言っていた白地のビキニ姿で現れた彼女は、こちらが想像していたセラピストの100倍は可愛い。ボブカットにした暗めのイエローブラウンの髪は軽いウェーブが掛かっており、幼さをより際立たせている。
(顔は滅茶苦茶タイプだってのに…)
150cmほどの身長は好みであるが、まな板にしか見えない胸には納得がいかない。メニュー内にあった写真は虚偽ではないかと文句のひとつも言ってやりたくなったのだが、『お召しものが汚れますから、オイルマッサージ用の衣類に着替えてください』と手渡された紺色Tバック型の紙パンツを前にしてしまえば、そうもいかない。ベッドに横たわると誰も見たくないであろうザラついた尻丸出しの裸体に温感オイルが塗りたくられ、施術が始まった。
(おいおい、そこは腋の下だぞ!?腋毛ごと揉まれて…くすぐられるなんてマッサージじゃねぇ!ジョリジョリ音、響いちまう!!)
白く滑らかな手の指圧は、女子のものとは思えないほど力強く、期待以上だったのだが…それを腋の下に差し込まれてしまえば、話は変わる。彼女は俺の腋毛を執拗に弄(まさぐ)っていた。
最近のコメント