廃墟探検~強姦魔地縛霊ハ愛ニ執着スル~ (Page 2)
「あがッ!あぅッ!!おッ、おぉッ!!」
「源人!源人!!」
(何で俺が悪霊に…しかも男の霊なんかに…!!)
――俺は“亨”であり、彼が連呼する源人という名は耳にしたことがない。だが反論しようにも尻肉に相手の睾丸がビタンッビタンッと打ちつけられる激しい突きに目の前には星が飛び、酸素を求めるだけで精一杯だ。
「ドウシタンダ源人?俺ヲ殺シテ、アイツニ可愛ガッテモラッテイルワリニハ、随分ト中ガ窮屈(キュウクツ)ジャナイカ――」
「源人なんて奴、知らねぇッ!尻穴壊れちまうから、それ以上広げんなぁあ――ッ!!!」
俺の悲鳴は悪霊の怨念(おんねん)を逆撫でするだけのようだ。どこの誰とも知らぬ…死人のペニスが俺の直腸内を行ったり来たりしながら、先端から出るヌラヌラとした粘液を擦りつけられていく。
「んぐっ…あがッ…やめてくれッ…もう触らないでくれッ…!!」
虫唾(むしず)が走るほどの嫌悪感を抱くというのに、吐息が甘さを増してくるのはなぜだろうか。
――とにかく忍び込んだ時間が悪かった。深夜0時過ぎ…取り壊しの決まったマンションの周囲に人影はない。
「あうッ!」
犬が粗相(そそう)をするように片脚を持ち上げられたかと思うと、悪霊の冷え切った手の平が俺の陰嚢を搾るよう下に向かってぎゅうぎゅうと引き伸ばしていく。度重なる刺激と激痛にいつしか悦(よろこ)びを感じ…ペニスが熱を帯び始めるのがわかった。
(嘘だっ…!!痛ぇのに…尻穴掘られてんのに、勃起しちまうよぉお!!)
そして、悪霊である男もまた、俺のペニスの変化を見逃さなかった。
「源人…オ前、強姦サレテ感ジテイルノカ?…落チブレタナ」
「ちが…あ、あふっ!!」
相手の肉竿が挿さった状態で自身のペニスも同時に包皮ごと扱かれていく。それはすっかり硬くなった海綿体を嘲笑(あざわら)っているかのようで――。
俺の腹のナカで暴れ、肉ヒダを掻き回す悪霊のペニスが熟し、先端の…人間でいう亀頭部分が膨らみだした。
(コイツ俺のナカで射精しようとしてんのか!?それだけは…それだけは絶対に嫌だぁあッ!!実体のねぇ霊に生中出しされちまうなんてぇぇッ!!)
「“触ルナ”ダト?今更何ヲ言ッテイル…。俺ガ生キテイタ頃ハ、コウシテ毎晩愛シ合ッテイタジャナイカ…」
「ぐわッ!!空気入れながら突くなぁッ!!――うあッ!あ!あぁッ!!出る、俺も出ちまうからぁあああ――ッ!!」
手の平のような感触により扱かれ続けたペニスは、ベランダの柵から放物線を描いて飛び越えるほど大量の精液を吐き出していく。
(これじゃ、そこらの犬のマーキングより酷でぇ…)
俺はこの廃マンションに軽々しく立ち入ったことを後悔していた。
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