廃墟探検~強姦魔地縛霊ハ愛ニ執着スル~ (Page 4)
2人は俯瞰(ふかん)で眺める俺に気づいていないらしく、激しい口論を続けている。
この会話から察するに、悪霊の名は竜というらしい。竜が源人の浮気現場を突き止めたのか――このまま別れ話でも切り出しそうな雰囲気である。
『ハイハイ、俺が悪かったって!そんなに嫌なら“消毒”してくれ。あのおっさん、新顔でさぁ…ビビッちまって竜みてぇに無茶苦茶にしてくれねぇんだよ。結局ゴムに出されて…ナカも綺麗なまま終わっちまったんだから』
どうやら源人が浮気したというのは本当らしい。しかし彼は悪びれもせず、普段から持ち歩いているのだろうローションのボトルを竜に向かって投げ渡すと、自身の衣類を脱ぎ捨てた。そしてそのまま怒りに震える竜をベッドに押し倒し、彼の股間に頬を擦り寄せていく。
『竜のち●こ、俺が頬擦りしただけで勃起しちまうんだもんなぁ…。もう爆発しそうなんだろ?この無駄に成長したブツで俺の直腸ぶち抜いてくれよぉ…』
『んなこと言って…後悔しても知らねぇぞ』
俺に似た源人がうっとりとした表情を浮かべ、衣類を纏った上から竜のペニスに甘く歯を立てていく。その姿を見た竜はファスナーを下げ、蜜を纏(まと)ったソレを露出させた。姿を現した肉づきのよいペニスを源人は喉奥へと突き挿し、しゃぶりついたまま離さない。源人の頭を竜が苛立った表情で抱え、揺するイラマチオの格好となるのだが…源人は嬉しいのか唇を上下に動かし続け、ペニスに舌を這わせた状態で自身の尻穴を弄りだしていた。
『はふッ…うッあッ…りゅう…!りゅッ…!!』
『1人でイこうとしてんじゃねぇぞ、源人。尻弄ってるヒマあんなら喉締めやがれッ!!』
『ひゃ…んッ、んぅッ…おっ、おぉッ!!』
『やっと本気になったな。イイ調子だぞ、源人!喉奥にも子宮にも仕込んでやるから…ちゃんと味わえよ?』
竜は腰を振りながら源人が悦んで自身のペニスにしゃぶりつく姿を満足気に見つめている。
(イラマが仕置きの代わりか?でも源人の奴、反省するどころかはしゃいじまってる…。毒を盛っただの、殺されただのってほざいていたけど…仲はいいのかよ…)
そう思ったとき、俺の目の前の映像にチリチリとしたノイズが走った。
『源人の奴…絶対許さねぇ…!お前、俺とのセックスで痛めつけられんのが好きだって言ってたじゃねぇか…!おっさんに少し優しくされたからって絆(ほだ)されてんじゃねぇッ!!』
改めて映し出されたのはキッチンで憔悴(しょうすい)しきった竜の姿である。テーブル上には何品もの手の込んだ料理が並んでいるのだが、どれも冷えきり…油が白く固まって浮き出ている。彼は不意に立ち上がったかと思うと、それをシンク内に備えつけられたごみ袋に投げ捨てた。
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