メイド・イン・アナル~甘い誘いにご用心~
とある土砂降りの雨の日。青年水上(みながみ)は雨宿りの最中、美麗なメイドに声をかけられ善意から彼女の仕える屋敷へと誘われる。至れり尽くせりな状況に不信感を覚えつつも、厚意に甘えていると、優しいメイドの正体は…。そして、快楽を教え込まれ溺れていく青年。徐々に堕ちていく青年の末路は…。
「ああ!ぅ、ぐっ…!や、め…」
広い浴室に青年の艶やかな声が響く。
「んっ…もっと、鳴いて。ここが気持ちいいんでしょ?」
耳に届く甘い声に脳が蕩けていく。
「あっ…んんっ、こ、んな…」
立ちバックの体位で後ろから挿入される青年。裸体を背中から抱きすくめて胸板を撫で回し、悦に浸っているのは、麗しいメイド…と思いきや。
間違いなく、青年の体内にはメイド姿の人物の立派な男根が押し込まれている。腰を揺さぶられる度に、青年の嬌声が上がる。
「ああ…本当に可愛い。ここも、こんなにして…」
すらりとした手で性器を扱かれ、青年の喉が反れて声にならない悲鳴を上げると同時に壁に白濁が散った。
どうしてこんなことになったのか。飛びそうな意識の中で青年は事の発端を思い出していた。
*****
「傘持ってないときに限って降るんだよな…」
土砂降りの雨に打たれてずぶ濡れになった青年、水上はコンビニの軒下で大きく溜息をついた。
空を見上げて、どうせ通り雨だろうと煙草を取り出し店先の灰皿に寄って火をつける。
吸い始めて数口。不意にコンビニのドアが開くメロディと共に穏やかな優しい声が聞こえた。
「あら、あなた、ずぶ濡れじゃありませんか」
声の主へ視線を向けると水上は咥えていた煙草を落としかけた。
目の前にいるのはまごうことないメイドさん。手にはさして大きくはない買い物袋と傘。
モデルのようなすらりとした長身を紺色のロングワンピースに包み、白いエプロンを身に着け。それでいてウエストの細さに対してバストの膨らみは隠せていない。すっきりとアップにまとめた長い栗色の髪。その頭に乗る白いフリルがあしらわれたカチューシャ。
水上の頭の中はクエスチョンマークが飛び交い、絶句して三歩後ずさった。
「あのぉ…よかったら、うちに来ませんか?」
ただただ怪訝な顔をするだけの水上にメイドは愛らしく首を傾げて問いかけた。
「え?あ、いや…どうせすぐ止むでしょうし」
水上が申し出を辞退しようとすると、メイドは眉を微かにひそめてずいっと身を乗り出してくる。
「ダメです!そんなに濡れて風邪を引いてしまいます!それに、この雨しばらく止みませんよ?天気予報、見ていらっしゃらないのですか?」
おっとりとしながらもきっぱりと言い切る彼女に青年は押し切られ思わずうなずいてしまった。
「…じゃあ、はい…」
その様子にメイドは極上の笑顔を見せた。
傘を開く彼女に続いて、慌てて煙草を灰皿に押し付けて捨てて歩き出す。
「ほら、濡れてしまいますよ」
メイドが優しい声で言いながら傘に入るよう促すので、水上は傘を渡すよう手を差し出す。
「俺が持ちますよ、荷物も」
「あら、では傘はお願いしますね」
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