ツンデレ弱虫とポーカーフェイスの犬
俺・涼は、無自覚のツンデレ。半同棲中の恋人・拓斗はどんなときだって余裕でポーカーフェイス。オナニーを見られたことから形を変えて深まる愛情。俺には拓斗しかいないし、拓斗も俺しかいらないでしょ?デレるのは拓斗にだけ!
「もうっ、あッ!アッ…だめっ!」
「大丈夫、涼ならまだイけるよ」
優しい声とは裏腹に俺のいいところばかり突き上げられておかしくなりそう。
「やッ、んあッ…んッ!イッちゃ…う!」
「いいよいっぱいイッて」
本日何回目かわからない絶頂を迎える。
おかしなことに精液が…でない。
「ふふっ、涼もしかしてメスイキした?」
嬉しそうに目を細めて頭を撫でられる。
「これって…メスイキなの?」
「だってイッたんだよね?出てないじゃん」
「やッ…触らないでっ!あっ…まだやめてッ」
「本当にやめて欲しい?」
「焦らすなよ…、それにまだ拓斗の元気だし…」
「これ好きなんでしょ?」
「すき…好きだから、だからもっと…」
「今日は頑張っちゃおうかな。涼のメスイキ記念」
「あああッ、あんッん…!んぁッ、深いぃ!」
「もっと声聞かせて…」
拓斗は俺のことならなんでもお見通しだ。
行為中俺ばかりドロドロに溶かされて、拓斗が余裕なのが気に食わない。
どうしたら拓斗のポーカーフェイスが崩れるのだろう。
*****
「拓斗ー今日何時くらいになりそ?帰り」
「そうだねぇ、なんもなきゃ8時くらいには終わると思うけど」
「ふーん」
「なになにぃ?手料理でも作ってくれるのぉ?」
「そのスケベジジイみたいな話し方やめろよ!しかも俺料理しないの知ってんだろ!」
「今日もツンが多くておじさん泣いちゃう」
「俺はツンデレじゃない!さっさと仕事行けよ!」
「やっべ、こんな時間!いってきまーす」
バタバタと行ってしまった背中を見送って、また反省モードに浸る。
俺はツンデレじゃない。
可愛らしい妹キャラでもない。
「素直になれなぁい…」
思わず口から本音が漏れ出す。
本当はそばにいて欲しいし、家を出る前に抱きしめて欲しかった。
いつもいえないのはなんでだろう。
せっかく俺は休みなんだ、洗濯くらいはしてあげよう。
拓斗の洗濯物これか…。
「拓斗のにおい…」
ドクッと下半身に血が集まってくる。
こんな昼間から、拓斗のにおいだけで興奮しちゃう俺は変態かよ。
「抑えろ…」
下をぎゅっと押さえつけて洗濯物の収集に勤しむ。
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