道化師のギャロップ~上がって落ちて突き上げて~ (Page 6)
「はぁ…はぁ…」
頬を上気させ、胸を上下させて呼吸する姿は煽情的で、いつか俺を抱いた大人の顔はもうない。
そのまま、下着ごとズボンを脱がしてソファの下へ置き、俺もTシャツとカーゴパンツを脱ぎ捨てて下着もその辺へ放った。
俺の自身は既に痛いくらいに勃起していたが、当然いきなり挿入するわけにはいかずに、あの日、先輩がしてくれたようなローションは手元にない。手近に代わりになりそうなものも見当たらず、仕方なく俺は自分の指をたっぷりの唾液で濡らした。
「弥耶さん、多分、痛ぇと思うんですけど…すんません」
すっかりしおらしくなってしまった弥耶さんは体をこわばらせつつ頷く。
了承を得ると、俺は湿らせた指を彼の蕾に宛がい、ゆっくりとほぐすようにつついてなぞっていく。
「んっ…は、ぅ…」
少しずつ指を押し込んでいくとくぐもった声が漏れて苦し気に顔をしかめる。
「すんません、ちょっと…我慢できますか?」
問いかけると、コクコクと頷いてくれる。
一本だけでもキツイ後孔になるべくゆっくり指を押し込んでいき、第一関節まで入ると痛みによるであろう声が上がった。
「す、すんません…やめ、ますか?」
遠慮がちに問いかけると、先輩は首を左右に振る。
「だい、じょうぶ…だから、も、っと…」
その言葉に理性の糸が数本切れて、指を一気に奥まで押し込む、
「んあ!」
そのまま、無理矢理二本目の指を押し込み内壁を激しく擦り上げる。
「ひぅ!やっ…あぁ!」
上がる喘ぎにもう我慢できずに指を引き抜いて、猛る自身を宛がった。
「あ…波輝…」
不安そうな彼の表情を無視するのは心苦しかったが、そのまま一思いに貫いた。
「ああぁ!!」
一際甲高い嬌声とともに、弥耶さんは二度目の絶頂を迎えた。
それと同時に脈打つ内壁に包まれ、初めて感じる快感にこちらもすぐに達してしまいそうだったが、何とか耐えて奥まで挿入した状態から腰を揺すり、ピストンしていく。
「あっ…あ、んっ…だ、め…イった、ばっかだか、らぁ…!」
お構いなしに奥まで突いて夢中で腰を振る。
「弥耶さんの、ナカ…すげぇ気持ちいい…」
「あっ…ぅ、ふあ…ぁ、も、むりぃ…っ!」
性器が溶けるのではないかというくらいの快感に包まれながら耳に届く嬌声も心地よく、自身が最奥に届いた瞬間、俺も果てた。
二人して荒い呼吸を整えるように全身で息をしながらも、俺は彼の体をきつく抱き締めた。
「すんません。もう、二度と放しませんから、許してください」
「…ここまでしといて…当たり前だろ」
どことなく怒ったような、でもこの声色は嬉しいときだ。
可愛くて仕方がない。
もう、一生そばにいるって決めました!
Fin.
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