大好きな兄さんからのお仕置きで僕は泣いて射精する
幼い頃に両親を亡くしたタクミを育てているのはイケメンでお金持ちのハイスペックな叔父「ナツキ兄さん」。内気なタクミだったが、優しく穏やかなナツキ兄さんにだけは懐いている。けれど、ナツキ兄さんはタクミを「ワガママに育てないため」だと言って、度々タクミに「お尻のお仕置き」を言い渡す。今日も夜更かしをしていたタクミは、ナツキ兄さんにお仕置き宣言され…!?
僕は「ナツキ兄さん」と2人で暮らしている。
「兄さん」と言っても、僕たちは本物の兄弟じゃない。ナツキ兄さんは母さんの弟。
僕の母さんと父さんは、僕が3歳になる前、仕事で出掛けていた南米で事故に巻き込まれて死んでしまった。
兄さんは、僕が両親を亡くした時、「大好きな姉さんの子だから」って、まだ若くて一人暮らしだったのにすぐ僕を引き取ってくれたんだ。
ナツキ兄さんはとても綺麗で優しい人だし、学生時代に起業したらしくお金にも困っていない。家はセキュリティのしっかりしたマンションの高層階。漫画に出てくるような男の人って本当にいるんだなあ…って。僕は兄さんを見る度に思う。
そんなハイスペック男性のナツキ兄さんには、僕という邪魔者がいたにも関わらず、お見合いの誘いもたくさんあったみたいで。だけど、兄さんはお見合いを全部断ったって言ってた。
「俺は結婚には向かないよ」
そう、ナツキ兄さんはいつも笑っていた。
それを聞く度に僕はいつも、なんだか無性にホッとした。僕はナツキ兄さんと二人でいるのに満足しているから。
*****
僕は今20歳で、大学2年生。
でも、通学はしていない。
というか、僕は今まで1度も学校に通ったことがない。正確には幼稚園に1日通ったのかな?でも人が多くて、それがとても嫌で。狂ったように泣いてしまったら、ナツキ兄さんが「行かなくていい」と言ってくれた。
「最近は、ホームスクーリングって言って、お家で勉強をする子も増えているからいいんだよ」
タクミに合ったやり方でやろう。
大丈夫、大丈夫…抱きしめて頭を撫でてもらった時の、凄く安心した気持ちを覚えてる。
学校に行かない代わりに、小学生から高校生までの間は週に何日か家庭教師の先生が来ていた。後はオンラインの通信教育。高校も大学も通信制のところを選んだし、英語やプログラミング、デザインなんかの習い事もずっとオンラインで続けている。最近はオンラインで仕事を引き受けるデザイン関連のアルバイトも始めた。
ナツキ兄さんは基本的に家で仕事をしているから、何か困ったら兄さんがすぐ助けてくれるし困っていることはほとんどない。毎日ナツキ兄さんと2人で、静かな家で過ごせて快適だ。
こんな風だから、多分僕は他の子よりずいぶん甘やかされてるって思われるかもしれないけど。
でも、僕がワガママにならないように、兄さんはすごく気を遣っている。
ナツキ兄さんは基本的にとても優しい。
大きな声で怒鳴ったりしないし、ゲンコツを落とすこともない。
いつも優しくて、僕には静かな声で話してくれる。
だけど、例えばやらなくちゃいけない課題をやらずに愚図ったり、言えばいいことを言えなくて泣いたりしていると、その時はちゃんとお仕置きがある。大きくなった今でもそう。
「タクミ。悪い子だね。お仕置きだよ」
お仕置きの時のナツキ兄さんは、とても怖い。
最近のコメント