一度だけでいいから、振り向いて。 (Page 2)
俺が喜びに浸ってぼーっと座っていると、吉住はカチャカチャとベルトを外して早々にいきり勃ったブツをだしてきた。
「あ、ごめん。AV見る?」
笑いながら吉住は言うが、吉住の男根は興味があると言っただけあった。
暴力的に大きくなっている。思わず、生唾を飲んだ。
“いったい、何処ででどうして、いつからそんな状態になっていたんだろう”
と不思議ではあったが、吉住の男根と吉住の部屋の匂いで頭がくらくらした。
現実に今、俺は吉住の家に身をおいているのだ!信じられない!
実感すると、俺の下半身も元気になる。興奮する。この部屋で射精するんだ!
喜びすぎて自分の世界観に飲まれていると、吉住の顔がグッと目の前に現れた。
「あ、え…っと」
「おまえも勃ってんだ。じゃあちょうどいいね」
吉住が俺の股間をさすり、ニヤリといたずらに笑うからドキリと心臓が跳ねる。
無防備すぎるその笑顔を押し倒したくなる欲求をぎゅっとこらえて、されるがままにチャックを下げられる。
―――手慣れてるな…。
自分でも貧相だなぁと思う下半身が露わになる。元々ゲイの男相手だとネコだからいいんだけど、ノンケの男はどう思うんだろう。
もっとガッツリ筋肉質な方がいいのか、正反対に白くて細い女の子のような質感がいいのか。
今の俺はどちらでもない、至って普通の男の体だ。どちらでもない普通の。
吉住にどうみられているかは気になるが、着実に目の前では手順が踏まれていく。
俺の上に吉住が乗る。乗ると亀頭部分を重ねる。
兜(かぶと)合わせだ。
吉住の長い指に触れられたかと思うだけで、俺の陰嚢(いんのう)は期待で充血し、パンパンに膨れ上がる。
「おまえの…でかいね」
吉住が笑いながら俺の目を見る。
彼は思っただろう。
俺が“この巨根でたくさんの女性を泣かせてきた”と。
しかし、事実セックスで鳴いていたのは俺であった。
興奮で張り切っている現在も、俺の竿はヘアスプレーほどの大きさまで成長していた。
「はは、初めての男が巨根って、いいね」
吉住の声は明るい。
「ん…」
吉住が腰を揺らす。
両手で二人分の竿を囲んで前後に腰を揺らす。
まるで騎乗位みたいに俺の上で艶っぽく喘ぎながら腰を振る。
吉住の手の中に自分自身がいるのに、吉住のナカに入っているのでは、と錯覚してしまう。
「…っぁ」
お互いの先走りが潤滑剤になって滑りをよくさせる。
ぬるぬるとした感触と、ぷっくりとした桜色の尿道部分がおいしそうだ。
「ぁ…先走り、漏れてる、ね」
「ぁっ、あっ、あ」
思っていたよりも気持ちがよかったのか、吉住が頬を赤らめて、口を開けて喘いでいる。
尿意にも似た興奮が中心部に集まって、俺も熱くなる。
「ンっはぁ」
吉住が俺の上に倒れ込む。乳首と乳首が触れて、ピクンっと体が跳ねてしまう。
体中が気持ちいい。脳がびりびりし始める。この感覚は知っている。何度も体験したことがある。でも今日は、いつもより興奮している。
小さな吐息が俺の耳に触れる。
「ぅッ」とか「ッぁ」とか、零れる声がひたすらかわいかった。俺はネコだが、タチもできる。
吉住には雄っぽく攻められたいし、攻めるならねちっこく攻めたい。
腰の動きが早くなる。
吉住の手も、俺の腹もローションでもぶっかけたのかってくらいにぬるぬるになっている。
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