白黒の秘密の話は序章として

・作

褐色の肌を持つ綾瀬と、青白い肌を持つ響也。互いに惹かれ合うことはないと感じていた二人だったが、気付いてしまった互いの魅力――。急転直下。転げば簡単に、むさぼり合える―――…この想いに名をつけるなら…。

俺は、響也が嫌いだった。

響也の肌は浅黒く、褐色の肌は太陽の下がよく似合った。
比べて、俺の肌は白く青い血管が皮膚の下を通っているのがよく見えた。

―――響也の第一印象は…。

「あいつは?」

「ああ、響也も外科だよ。家柄もいいし、目立つ通り腕の立つやつみたいだよ」

―――色黒で、背の高いそして細い男。ナンパぽくって、何か気に入らない、ヤツ。

「へぇ」

「患者にもナースにも人気あるよ」

取り分け院内でも、響也は目立っていた。男女共に人気のある、行動力のある男という印象を受けた。

「綾瀬くん、俺も今度君と同じ班になったんだよ。よろしく頼むね」

同じ病棟なこともあり、響也とは度々顔を合わせることとなる。
院内の説明会の時から、俺は響也をあからさまに毛嫌いして無視をした。

「綾瀬くーん、今度ごはん行こうねー」
無言で立ち去ろうとしても、饗也はしつこく俺に声をかけた。

―――素直な笑顔と信頼を得る会話力。裏表のない性格が苦手だった。
そもそも、響也みたいな正直なヤツを、俺が苦手なのは当たり前だった。

俺は、いわゆる猫かぶりだ。腹の中が真っ黒でも自分の思いとは裏腹な言葉が口からスラスラと出る。

「よー、綾瀬。あの饗也と同じ班なんだって?」

「そう。研究結果一緒に発表」

「楽でいいじゃん」

「ふふ」

周りがどう思っていようと、そんな自分のことが好きだった。

だかこそ、響也が嫌いだった。うまくやれていると思っていた自分の人間性が否定されているような気持ちになったからだ。だから、無視をした。

「お、噂をすれば饗也じゃん」
誰に対しても分け隔てなく平等な男。気に食わなかった。
だが、本当に気が回る男という印象は変わりなかった。

響也も俺のことが苦手だったと思う。
苦手というよりもどちらかというとあまり好きではない、いわゆる嫌い…毛嫌いしていたんじゃなかろうか。だからこそ、俺にしつこく関わったんじゃなかろうか。
好きになった今は、怖くて卑屈になってしまう。

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