目指すは脱童貞!なのにうっかり脱人間しました? (Page 2)
「っ…あ、っ…水野、待って」
「すげぇ可愛いな、気持ちいいんだろ?」
学生の頃はわざと岩神に女を近付けて好みを探ったり、好みから外れている女を集めて合コンに誘ったりもしていた。
俺が許せる女なら岩神が付き合っても割り込んでいけるから、その中で選ぶ分には表面上のお祝いくらいはできた。
岩神にフェラした口なら、岩神に抱かれた女なら抱いてもいい。
それなのに突然交際報告もなく脱童貞宣言されたら俺には手の出しようがない。
知らない奴に盗られるくらいなら俺が奪ってやる。
野郎の口で勃起して、甘ったれた声を漏らして、そんな岩神がたまらなく愛おしい。
直接手を出そうと思ったことはなかったからフェラの練習なんかしたことはないし、岩神の陰茎を舐めるだけで勃起するような童貞だ。
とにかく歯を立てないように唇を窄めて深く陰茎をしゃぶりこみ、攣りそうになる舌を伸ばして絡ませる。
「は、なあ、水野…せめてゴム、ゴムはあんの?」
口の中でビクビク脈打つ陰茎を引き抜いて先走りと唾液で濡れる亀頭を撫で、覚悟を決めたらしい水野に背を向ける。
手を掴んで寝室に向かえばベッドサイドの棚からオナニー用のゴムを取り出す。
これを、今から岩神に使う。女を知る前に俺を覚えさせられる、考えただけで俺は射精した。
一回くらいイったところで使い物にならなくなるような欲望じゃない、精一杯の平静を装ってベッドの上にゴムを投げた。
「お前、そんなに俺のことが好きだったんだ」
汗で張りつく服を脱ぎ捨てて精液のついた下着を床に落とし、水野の問い掛けに言葉を飲みこむ。
好きなんて言葉じゃ足りないくらい、俺はずっと岩神を愛している。今だってこの封を切れば後戻りはできないと思うと手が震えるくらいだ。
触れたいと思うことはあっても抱きたいだとか、犯したいだなんて考えもしなかったんだから緊張して当たり前かもしれない。
「うるせぇな、お前が先に童貞捨てんのが気に入らねぇだけだよ」
「…ホントのこと言ったら抱いてやるけど」
「は?ば、バカ野郎お前何してっ汚ぇだろ、離せバカッ」
背後から伸びた腕が俺の腹部を捉え、生温かいものが腰から這い降りる。
それが岩神の唇だと気づいた時にはもうその生温かいものは俺の尻の割れ目に触れていた。
腕を掴んで離そうとしても力は籠もる一方で抜け出せず、割れ目に鼻頭を捻じ込んで孔を舐められる。
あの岩神が、俺の尻を舐めている。頭をぶん殴られたような衝動を受けてまともに抵抗ができない。
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