貸し切り観覧車で御曹司と甘々H (Page 3)
今日の天城は何かおかしい。
滝から落ちるタイプの絶叫マシンで、写真を取られる瞬間に昴にキスしたり。
昴がちらっと見ただけのぬいぐるみをさらっと買い与えたり。
ソフトクリームを一口分けてくれたり
メリーゴーランドではしゃいだり。
白い木馬に乗る天城を見て、本物の王子様のようだと昴は思った。
そして夜。日没のあたりからなんとなくそわそわしていた天城は、18時になると昴の手を引いて、ある場所へ連れて行った。
「観覧車ですか?」
「そう。無理を言って貸し切りにしてもらったんだ」
「貸し切り!?」
ゴンドラが何個もあるのに観覧車を貸し切りにする意味はあるのだろうか、と昴が疑っているうちに、席に座らされて扉を閉められる。
ゆっくりと上昇を始める観覧車の中で、向かいに座った天城を昴は上目で見上げた。
「天城さん、貸し切りってすごくお金かかりますよね…俺、半分出します。あ、できれば分割だとありがたいんですけど…」
「ははは、面白いことを言うね。昴は何も考えなくていいんだよ」
「でも…」
セフレの自分にここまでお金を使う意味があるのだろうか。
それとも、天城との関係はこれっきりで、今日のデートが手切れ金代わりなのではないだろうか。
嫌な不安が脳裏をよぎる。
「眉間にしわなんて寄せてどうしたんだい。その顔も素敵だけどね」
「天城さん、あの、俺…んっ」
いきなりキスされて、言葉が途絶える。
舌がどんどん深く侵入してきて、上あごをこすられる。
「ふあっ、んんっ…」
上着のボタンを外されて、同時にベルトに手が伸びてきた。
「こ、ここでするんですか?」
「したい。だめ?」
「ええっと…」
「寒いと思うけど、ちょっと耐えて」
上気した顔で迫られて、体の芯がかっと熱くなる。
ズボンを下着ごとずり下ろされて、もじもじと膝を擦り合わせた。
天城は左手で昴の胸元を撫でながら、右の指で昴の後ろに触れる。
「ん?」
ゆっくり指を挿入されて、昴は「ふああ」と情けない声を出した。
「やわらかいね。準備したの?」
「だ、だって…」
今日セックスするかもしれない。そう思って、朝に少しだけ準備しておいたのだ。
天城がいつしたくなるかわからないし、万全の状態にしておくのがセフレの務めだ。
「すごい、もう3本も入ったよ」
「うあっ、んっ…」
「…入れるよ」
ゆっくりといいところを押しつぶすようにお尻に性器を挿入されて、膝ががくがく震える。
「ああっ、あっ、天城さん、ふあっ!」
「んっ、気持ちいいよ昴」
「気持ちいい、俺も、ああんっ」
腰の動きに合わせてゴンドラが揺れる。
「俺、いきそう、天城さん!」
「僕も…いっしょにいこう、昴」
いつのまにか、観覧車の頂上に到達していた。
絶景の中、深くキスをしながら2人は果てた。
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