兄と僕の世迷いごと
帰宅すると兄さんは仁王立ちで待っていた。あの日、兄さんは俺を犯した。縛りつけてぶち込んでくる。バカみたいにガンガンに腰を振って。「いや」だといっても離してもらえない。それから毎日俺の腕を引っ張って部屋に閉じ込めるんだ。きっと、ね。
俺と兄さんの行為が始まったのは、まだ俺が学園にいた頃だ。
兄さんは学園から帰ったばかりの俺の制服姿をジロリと舐めまわすように見ると、
カバンを持っている腕を引っ張って、
自分の部屋のベッドに俺の身体を放り投げて鍵をかけた。
机の上に用意されている極太のバイブレーターやローション、
貞操帯(ていそうたい)などの禍々(まがまが)しいものを横目に見つけては怖気づいて、
完全に腰が引けた状態の俺の上に、覆い(おおい)かぶさってくる。
恐怖しかなかった兄さんの手は、
今では俺に気持ちよさをもたらしてくれる魔法の手だ。
あの日言われたこと、覚えてるよ。忘れられないよ。
「これ、おまえのに挿れたらどうなるか見てみてぇんだよ」
「や…やだよ」
ハァハァと顔を赤らめて興奮している様子の兄さんにゾッとした。
全部剥かれてベッドに縛り付けられた俺の腕や脚は兄さんの声を聞いてますます震えた。
自分でもビビるくらい白い身体が、兄さんを興奮させているとそそり立つ下半身を見て確信した。
どうにか身をよじって隠そうとするが完全に無駄な抵抗だ。
ベットの柵が少しきしむくらいで、なんの変化も得られない。
でも、
でもね、
正直、興奮した。
俺の下半身は羞恥心で爆発しそうで、頭の中が整理できなくって、
それこそふにゃふにゃだった僕の下半身は、
ベッドにくくりつけられた縄を少しだけ開放してもらってからは始終、勃ちっぱなしだった。
兄さんがいきり立つ僕の下半身を馬鹿にしては
ぴんっ
と人差し指で弾く。
その刺激が気持ちよくて先走りがタラッと垂れては飛び跳ねるのを繰り返した。
「ナニをおったてて、期待してんだよ。きもちわりぃ」
「あ…っごめんなさ…ぃっ」
兄さんが、俺のケツの穴を舐めて鼻息を荒くする。
俺の手首をきつく縛って四つん這いにしたまま
「バックからつっこみたい」と乱暴な言葉を耳元で優しく吐くもんだから、
そのギャップに
俺の体はビリビリと痺れた。
可愛い〜
受けの反応が可愛いッ
いいぞ、兄さんもっとやれ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
モネ さん 2020年10月17日