沈む、青い夕日 (Page 2)

祥はツバを飲んだ。

(―――俺の、憧れてた上司が、廉也だったなんて)

中途採用で今の会社に入った祥は、明るい性格と持ち前のコミニュケーション能力を活かして周りとの距離をうまく詰めた。
しかし、入社して1年、営業成績は右肩下がりになる。
そんなとき、祥に声をかけたのは、海外赴任から戻ってきた廉也だった。
廉也のアドバイスで祥は営業成績が前よりも伸びた。

(みんなの憧れ廉也先輩が俺に声をかけた理由が、これかよ…)

「過去の僕を知る人なんか一人もいない」

廉也は祥に連携されているスイッチを再び押す。

「僕は君の弱みを握ることにするよ。
君のこの恥ずかしい姿を収めて、君の生活をあの頃僕が受けた苦しみと同じように圧迫したい」

「んんんんんんんんッぇぁああああああアアアアアアッ」
祥の体にはピリピリと電流が走り男根には苦痛の刺激が流れる。両のふとももは痺れでピクピクと痙攣している。

「いくら声をあげてくれてもかまわないよ。ここは僕に与えられた役員室だか
ら、誰も来ない。
中からの光は漏れないようになっているし、応接間としても利用できるよう防音設備も完璧だ。
残業でこの部屋で翌朝まで仕事していることも多いおかげで、警備員もこの部屋には来ない。
君がこの部屋でこんな辱めを受けていることに気付く人はいないよ」

「ンンンンンッいグぅうううゥゥッ――――ッ」

達した祥の体は力が抜け椅子にもたれかかる。
はぁはぁと息を整える祥を廉也は冷たく見下ろしていた。

廉也は色白く、祥よりも背が高い。細い腕にきれいな筋肉が乗っている。
切れ長の目に整った唇、黒い髪。
ハイブランドの高級スーツが似合うだけあって、品位のある風貌をしていた。

(―――コイツ…こんな容姿で、女性に相当モテるだろ…)

「っ、なん…で、俺に執着するんだ」

「ばかなの?ずっと復讐したかったっていってるだろ」

廉也はビニールの手袋を装着する。

「お、まえ…もういいだろ、キチク野郎ッ」

「…勃起の時間間隔って20分くらいなんだって」

祥の下半身には、すでにペニスリング付きのアナルバイブが装着されていた。

「ぐ…ッ、ぅ」

体の中でうごめく異物に祥は身じろぐ。
拘束されている手首や足首に力は入るがその場から動くことはできない。

「でも、どうかな祥くんは何分で勃起、できるかな」

(キチガイ野郎…っ)

「さぁ、まだまだ始まったばかりだよ」

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