枯れ専青年と初老の恋 (Page 2)

完勃ちしている彼の男根を擦ってやると、喜んで我慢汁を垂らす。
尻のほうもいいのか、キュッと穴をしめてくる。

素直すぎる身体の反応が、可愛い。
彼に欲情してきた、数々の男たちの気持ちが俺にも痛いくらいにわかる。

「っンンンンッあっあああッ」

彼と俺は図書館で出会った。
その日、俺は分厚い眼鏡をかけていて、本の整理をしていた。
彼は白髪で腰の曲がった、からし色に近い茶のセーターを着たご老人と、手を繋いで館内で何か本を探している様子だった。

微笑ましい、光景だった。

『どうしました』

『ああ、この方が書いた本を探していて』

「―――ッあっあああ」
亀頭の先端に親指を置き、ぐりっと押してやると、彼の男根から精液が飛び散る。
生臭い香りが鼻につく。

そのまま俺は、彼に腰を打ち付ける。
「と、と、とまって…ッ」
力なく俺に足を持たれ揺さぶられる彼の目じりから涙がこぼれる。
その姿が俺の加虐心と背徳感、征服欲とまじってぐちゃぐちゃになりそうだ。

休館日の図書倉庫で、俺は一体何をしているんだろう。
バレたら重々着々長々とやってきたこの仕事のクビは一瞬だろう。

「―――ッぁ」
でも、俺は彼に腰を打ち付けることをやめない。

彼の精液を垂らした男根はむくむくとまた起き上がってくる。

「はは、若いって、いいね…」
思わず、鼻で笑ってしまう。
そう、彼はまだ20も前半の年齢なのだ。
「んッ、い…いじわる」

キッとにらむ瞳も清々しいほどに美しくまぶしい。
瞳に濁りなく、綺麗に輝く。

「もっと、いじわるしたくなった」
体の柔らかい彼の両足を持ち上げ、自分の肩へかける。
「ちょ…ッ」
先ほどよりも前立腺に当たりやすい位置へ腰を動かし、一気に突く。
「―――ッ」

前立腺を勢いよく突いてやると、内壁が揺れるように締まる。
「ッ、ア」
彼の声も一段と高くなり、表情にも余裕がなくなったところで、俺は再び腰をスライドさせた。

「ッァ、とま、ッとまって」
必死で俺を制止しようと彼の腕は伸びるが、残念なことに彼の手は俺にまでは届かない。

『俺をあの人だと思ってよ』
眉を下げて、困ったように笑う顔が愛しくてたまらなかった。
今は、俺の行動一つで顔を歪ませる、この余裕のない顔を一生見続けていたい。

枯れていった恋。
彼は青々としたまま枯れていく恋をいつまでも追い求める。

人々が目もくれず、踏み倒して気付かず汚れていく落ちた葉を、彼は拾い上げて愛してやる。
彼の元恋人は、俺の祖父だった。

「んっ、も、もうだめッイ、イク」
前立腺をしつこく突いた。
彼は再び俺の男根で天へとイク。

彼の熱いうねりに呼ばれるように、俺も彼のナカへと種をまき散らす。

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