罪と蜜 (Page 4)

私は、子供の頃から言うことをよく聞く真面目ないい子で通ってきた。
しかし、子供の頃から大人になっても、どこか心の中でくすぶっていた神職者にはあるまじきほの暗い思いを飼い慣らしていた。
人のゆがむ顔が見たい、好き勝手したい…私に従う者が欲しい…。
そんな自らの衝動を飲み込んでくれるオモチャをやっと手に入れたのだ。

幾度も彼自身を扱いて私の手が先端から溢れた蜜だらけになったところで、後孔を濡れた指でよく慣らし始める。

「?!…っ…や、やめっ…ぁッ…そこ、やだ…っあぁッ…」

初めて後孔に触れられることに驚き、腰を引くもそれを許さずその腰を掴み、ゆっくり指を侵入させる。
うねる内壁が心地よく、それを堪能するように何度も指を往復させるうちにロットは我を忘れたのかさらに求めるよう下肢を揺らしてきた。

「ロット。もう自らの衝動に負けないと誓えますか?」

「あっ、ぁ…ハァッ…ちか…誓うっ…誓うからぁ…ッ…」

「…いい子ですね…では、許しましょう」

特によく反応を示す箇所を重点的に指の腹で幾度も擦り上げると、だらしなく蜜を大量に垂れ流してあっけなく達してしまった。
私ももう限界を迎えている。
ついに完全に彼を手にすることができる高揚感に任せ、自身を取り出すと彼の腰をだき込み未だ収縮をしている後孔に添える。
そして杭を刺すように腰を打ち付けると、その衝撃にロットは背を弓なりにして嬌声をあげた。

「っあア…っッ!…はぁっ…ぁ…」

「くっ…せまい…ッ…動き、ますよ…っ」

自身をきつく包み込むような感覚にすぐ達してしまいそうな大きな快感を覚え、初めてにも関わらず手加減することができないまま本能に従って律動を繰り返す。

「っは、はぁッ…あぁっ…ヨ、ヨハン…もう…っ…」

「ッ、一緒にイきますよ…っ…」

目の前で火花が散るようだった。
ロットが達したのを追いかけるように、私も絶頂を迎えた。

それからというもの私もロットもこの行為が癖になり、ご褒美と称しては体を重ね、時には私のモノを咥えさせたり、その快楽を教え込んでいった。
罪の味は蜜の味。
背信行為だとわかっていながら、もうやめられない。
この狗(いぬ)を手放してやる気もない。
だからこそ、さらに背徳の悦楽を覚えさせ、一生私の元へつなぎ止めてやるのだ。

Fin.

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