廃墟探検~強姦魔地縛霊ハ愛ニ執着スル~
鬱憤の溜まっている大学生、郷古亨はバス通学中に幽霊が出ると噂の廃マンションの前を通りかかる。そのマンションでサバゲ―を行おうと思い立った亨は下見へと出向くのだが…浮気性の恋人に殺され、地縛霊となった青年――竜の魂に襲われてしまう。問答無用の強姦に泣き叫ぶ亨だったのだが彼の過去を知ったとき、新たな感情が芽生えて――。
(あーかったりぃ…。なんで俺がおっさんたちに押し潰されながら学校に行かなきゃなんねぇんだよ…)
明らかに定員オーバーのバス内で、贅肉たっぷりのおやじたちの腹に挟まれ――右へ左へ揺られる。4年間で終えるはずだった大学生活の“延長戦”を送る俺、郷古亨(ごうことおる)は先週染めたばかりの髪を掻き上げながら、深く長い溜息を吐いていた。
(ん…?あのマンション、取り壊しちまうのか…?)
走行中であるバスの外に見えたのは、今にも崩れ落ちそうなコンクリート外壁のマンションである。このマンションは居住スペースのない4階にある窓越しに青白い顔をした男が現れ、恨めしそうに通りを見下ろし――目の合った人間を連れ込んでしまうと噂のホラースポットだった。
(次の集まり…この幽霊マンションを使えば面白れぇだろうなぁ…下見にでも行ってみるか!)
俺には、仲間内しか打ち明けていない趣味がある。薄暗い廃墟フィールドで迷彩柄の疑似戦闘服に身を包み、エアソフトガンで銃撃戦を繰り広げる“サバゲ―”である。
*****
「くあッ!うあぁッ!!痛てぇッ!!痛てぇよぉおおッ――!!!」
コンクリートの壁に反響するのは、俺の絶叫。何度も大声を上げれど救いの手は差し伸べられず、尻を丸出しにした状態で冷たい壁に身体を押しつけられた俺は、肺が圧迫されても、必死で藻掻(もが)いていた。先ほどから姿形の見えない何者かにより前髪を掴まれながら尻たぶを揉まれる。そうかと思えば窄(すぼ)んでいたアナルの入り口に太く大きな物体があてがわれ、異物を受け入れまいと躍起(やっき)になる渦巻皺の寄った入り口を破壊するよう、不快な音を立てながら直腸粘膜へと侵入してきたではないか。
「源人(ミナト)!!コノ裏切リ者メッ!!ヨクモ俺ヲ騙シタナッ!!絶対ニ離サナイゾ…」
「うぐっ!おっ…おぉっ!!もう許してくれぇ――ッ!!」
暗闇の中で唯一見えるベランダの方へ逃げようとしても、脳内に直接語り掛けられる声に負け…身体に絡みつく手によって室内を引きずり回される。
「う…おっおぉッ!!あぐッ!!…あふっ!!」
(お、俺ぇ…噂の幽霊にアナル掘られて…!?)
腰をむんずと掴まれ、前屈する格好のまま床を爪で引っ掻きながら、男と思わしき悪霊からガンガンと腸内を掘り進められていく。肛門を裂いた肉厚の塊は前立腺や精嚢(せいのう)を隔てる壁を押し上げ、最奥…S字結腸までをも貫こうとしているようである。
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