恋人がヤキモチ焼きで可愛いと思う平野さん (Page 3)

二週間、石田に会うのを楽しみにして禁欲していたのだから無理もない。
そのままローターを引き抜かれてほっと息を吐くも、再び無機質なものが押しあてられる。
ローターの比ではないバイブが窄まりを割り広げ、ぷつ、ぷつ、と小さな粒が縁を撫でる。
その正体はさっき石田が買っていた、パール入りのいかにも凶暴なバイブだとわかった。

「待って、本当に違うんだって…い、たっ…うっ…ふ、ぅ…ああぁあぁっ」

途中までは何とか入っていたバイブも、太さを増す持ち手部分に近づくにつれて進みが悪くなる。
一粒ずつパールを押し込まれるたびに痛みを感じて首を左右に振り、誤解を解こうと口を開く。
それでも石田は何も言わず、ローションを追加したあと持ち手の底に掌を当てて勢い任せにバイブを押し込んだ。

長く太いバイブが奥まった窄まりを押しあげながら、いびつな大きさのパールが前立腺をゴリゴリと潰す。
体内でバイブを捻られると陰茎が再び熱を持ち、後孔はキツくバイブを締め付けた。

バイブの大きさに馴染む前に抜き差しを始められ、ぷつぷつと後孔をこするパールに腰が揺れる。
一回二回射精しても休憩は与えられず、内股が痙攣して中だけで達しても石田は手を止めない。
達していることはわかっているはずなのに、執拗に肉壁を抉るバイブに目の前がチカついて平野は謝罪を繰り返し始める。

平野だって納得はしていない、本当なら謝罪もしたくはない。
出張中に浮気されていれば怒るのは当然だが、全く身に覚えがないのだ。

「そ、なに…っ…俺が信じられない、ならっ…は、ぁっ…別れればいいだろっ」

無機質に響くモーター音と、無感情に鈴口を穿る指。
限界を超えた平野は涙声で怒鳴り、肘をあげて石田の腕にぶつける。

ようやく動きを止めた石田はスイッチを切ったバイブを引き抜き、何ともいえない表情で息を乱している平野を見つめた。
精液とローションで汚れた下半身を隠す余裕もなくベッドに横たわり、だらしなく開いた後孔をヒクつかせる。

「……逆ギレかよ」
「っは……違う、そもそも俺は浮気なんかしてない」
「じゃあなんだよ、俺はお前と会えんの楽しみにしとった」
「だから、……ほんっとうに馬鹿。俺の話聞けよ」

何をしてもスッキリはしなかったのだろう、露骨に眉を寄せて怒りと悲しみを向けてくる石田に一瞬言葉が詰まる。
最寄り駅に着いたと電話してきた時、石田は本当に嬉しそうだった。
理由も聞かずめちゃくちゃにされて腹が立たないわけではない、それでもバカ素直に言われると怒る気力が失せる。

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