許嫁は狼のオジサマ (Page 4)

そして俺の腰を掴んで引き抜き、アナルの入口の辺りでゆらゆらと出し入れを繰り返す。

アナルの奥の方が快楽を求めて腰に力を入れたけど、いつまでも奥に入れてくれない。

「俺と同じ部屋で寝るか?はい、か、いいえだ」

「は、はいぃ…!」

「俺と暮らすか?」

「あぁッ…はいッ、ぃぃぃッ!!」

「俺のものになるか?」

「はいッ…早くッ、早くあんたのッ、あんたのものにしてぇ…!」

影狼はグイッと口角を上げた。

「いい子だ」

直後に影狼の腰が動いて、俺のアナルの一番奥を貫いた。

「あぁッ…もっとッ…もっとぉ…!!」

「ハハッ…わかったわかった…いくらでもくれてやる」

「あああッ、出ちゃうッ…止まんないよぉッ、あああんッ!!」

影狼がペニスを押し込む度に、俺のペニスから淫汁が噴き出す。

「ッ、まるでトコロテンだな…ッ…また締め付けてるぞ…」

「んんッ…あああッ、あぁ…あぁんッ!!」

「このまま…全部注いでやるッ…んんッ、うぅッ!!」

影狼はブルブルッと身震いをして、強く腰を打ち付けた。

そして、俺のアナルの最奥にドロっと精液を吐き出した。

*****

「はぁ…はぁ…」

「はぁ…楓…キスしていいか…?」

「…なんで今更…許可取るんだよ…」

「ハハッ…そうだな」

影狼の唇が俺の唇を包み込む。

口の中で互いの舌を絡めると、ぼんやりな頭の中が少しずつしっかりしてくる。

「影狼…ひとつ聞くんだけどさ」

「なんだ?」

「なんであんなに俺と同じ部屋で寝たがってたんだ?」

「…お前が…俺の番だからだ」

「番…は?番ってあの…運命のってやつ?」

「…あぁ」

影狼は気まずそうに目を逸らした。

「俺…ちなみに…どっちなの?」

「…今のでわからなかったのか?」

「いや、ほら…まだ発情期も来てなかったしさ、検査…みたいなのも、体重足りなくて受けてなかったし…ハハハ…」

「ククッ、ハハハ!!」

俺が苦笑いをすると影狼は急に噴き出して、大声で笑い始めた。

「なッ、なんだよ!!どうせ子供だよ!!」

「ハハハッ、悪い悪い、笑いすぎた。…でも、俺みたいな人狼は鼻がいいんだ」

「匂いが変わるとかあるのか?」

「変わると言うよりは…番なら乳飲み子でもわかる」

「ちッ…えぇ…」

「だから許嫁にしてもらったんだ」

影狼は当たり前のように答えた。

それってその時から俺にそういう気持ちを抱いていたってことだよね。

「どうした、真っ赤な顔をして」

「な、なんでもない!」

「ほぉ…言わないのか」

「何が?!」

「今この瞬間、お前から甘い匂いがした。俺に欲情したな?」

「そんなわけないだろ!!」

影狼は俺の尻をなぞって、アナルに触れた。

「そんなわけ、あるみたいだな」

「も、もう無理ぃぃぃぃ!!」

俺と影狼の初夜は、まだまだ長いようだ。

Fin.

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