マウント恋愛 (Page 4)
百合人は目元を少し赤くしながら、だけど勝ち誇ったかのようにベッドの上で服を脱いだ。
少し色素が抜けたやわらかい髪がぷるぷる震える。
「嫉妬してんの。もしかして俺が女の子に惚れられちゃうんじゃないか、とかって」
かぶりつくように百合人の右の耳の裏に顔を滑り込ませると、バカじゃねぇの、と声がした。
「誰がおまえなんかヘラヘラしたバカにかまうんだよ」
「そのヘラヘラしたバカに惚れてんのは誰だよ」
「っ……んっ!」
上半身裸の百合人の乳首を左手でつまみながら、耳裏に噛みついた。
ズボンを脱がすと、かくんっと力を抜いた百合人がベッドに倒れこむ。
「まさか、ゆりから告白されるとは思ってなかったけどな」
「おっ……っれは、してない……!」
さっさとしろよと言わんばかりに腰を浮かせて協力的な百合人はベッドサイドにある引き出しからローションボトルとゴムを俺に投げつけた。
「言ったじゃん。ゆり。俺のことが好きだ、って」
ニュルニュルとローションを手のひらに出して百合人のそこに塗りつける。
まずは指を一本。
穴の周りを指先で刺激して、爪が埋まるまで入れ込み、同時に百合人の反応しているそれを弄った。
「い、ってな……ぁ……」
「言われなきゃさぁ、俺、あの時付き合ってた子と今頃、結婚してたかもしれねぇよ?」
そう言うと、百合人の顔が、ハッとした。
耳まで赤くして目を潤ませて、いやだいやだ、と首を横に振った。
「ゆり」
女の子と付き合ったことがなく、誰にも使われることのないままの百合人のものがぷっくりと腫れ上がる。
覚えた俺の指の形を百合人のいやらしい肉襞が誘い込む。
「おまえ、は……俺の、だ……っ」
百合人の中に入れる指の数と奥行きを変えると百合人の腰が前後に振れた。
思わず百合人の唇に食らいつく。
舌を入れると待ってましたとばかりに百合人の舌も絡んできて、音が溢れた。
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