愛おしい年上彼氏 (Page 2)

「れんちゃん、そういうとこ、きっちりしてるよな~。ん?いや、きっちりって言うか、融通きかないって方が正しいか」

「誰彼構わず、プライバシーも何もあったもんじゃないようなやつに言われたくない」

買ってきたものを冷蔵庫に入れたり、食糧庫にしまっていると、白斗がスッと近寄ってきた。

ふとできた影に手を止める。

「今日、休みのはずだったんだけど欠員出て、夕飯食ったら出なきゃいけなくなった」

コーヒーカップを手に持っていた白斗が眉尻を下げて言った。

「しっかり稼いでくればいい」

白斗の顔も見ずに返す。

ガバッと後ろから抱き着かれて、持っていたトマト缶を落とすところだった。

「れん~、今日は休みが被る日だったじゃん~!こんなことってあるかよ~!」

俺の背中で、わんわん泣きつく男を無視して昼食の準備をしようとパスタを探していると、うなじに生ぬるい感触。

「白斗。何やってんだよ」

「れん補給。無理だって!もう三日も触ってなかった!」

年上とは思えない言動の白斗は実力行使に出る。

数合わせに誘われて嫌々参加した合コンで釣れたのが女の子じゃなくて、こんな男だったとは。
この男、本性を隠していた。

「三日くらいなんだ。ひどいときは一週間は我慢してただろうが」

「あれはあれ!一緒に暮らし始めてすぐだったし?大人の男ってのをれんにちゃんと見せてやんなきゃって思って」

「だったら大人の男らしく我慢してろ」

「やだね!」

冷凍食品を袋から出そうとした手を取られ、キッチンで押し倒された。

少しだけだから、と白斗は背後からシャツのすそをめくった。

やめろと抵抗する前に素早い動きの白斗が俺の動きを封じ、姿勢を四つん這いにさせると、脚の間を割った。

「おい、白斗っ!」

「ちょっとだけ」

すんすんと鼻先がうなじを通り、耳の裏に回る。

ピアスをぺろりと舐められ、小さく声が漏れると同時に体から力が抜けた。

その隙を狙っていた白斗の手がベルトにかかり、ズボンは剥ぎ取られ、下着も下げられた。

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