秘密のマッサージ (Page 2)

「ぁ、あ、やだ、やめ……!」
「残念ながらそちらはできかねます」

店員は例のオイルを追加で持ってきた後、あろうことか直之の肛門の中に塗り込め始めたのだ。そしてぐいぐいと慣れた手つきで肛門を広げ、前立腺を探し当て、丹念に刺激を始めた。

「そこ、ゃだ、おかしくなるっ……」
「ふふ、どんな風におかしくなってしまうのですか?」
「なんか、かゆくて、むずむずする……!」
「ああ、なんだ」

店員はにっこりと笑って直之の耳元で囁いた。

「お客様。そちらは『気持ちいい』っていうんですよ」
「そ、んなわけ」
「ではこちらはどういうことなんでしょうねぇ?」
「え、ぇ?」

店員が指し示す先には完全に勃ち上がり、だらだらと先走りを流す直之の性器があった。

「そ、んな、ばかな」
「残念ながら現実ですよ」

店員は微笑みを崩さないまま、履いているスラックスの前をくつろげた。

「さあ、本番はこれからですよ」
「い、ったい、何を、」
「おわかりになりませんか?」

くすくすと笑いながら店員は直之にまたがり、ぐい、と直之の肛門に性器を押し当ててそのまま一気に挿入した。

「あ、ぁあっ!」
「お客様、刺激が足りないところはございませんか?」

ず、ずず、と店員の性器が直之の直腸を貫き、前後に動き始める。先程丹念に刺激を受けていた前立腺をかすめた時、直之は思わず身体をひくつかせて声をあげていた。

「ああ、こちらがお客様のいい場所なのですね」
「ゃ、やめ、おかしくなるから、」
「いいんですよ、ここはお客様が気持ちよくなるためのお店なのですから」

そう言い放つ店員は直之の乳首をくにくにといじり、ぴん、と爪ではじいた。マッサージオイルで敏感になっている直之の身体はそんな小さな刺激でも快感を覚えてしまう。

「お客様は乳首もお好きなのですね」
「そ、んなこと、な、」
「正直に言ってしまった方が気持ちよくなれますよ」

それは悪魔の囁きだった。

「き、もちぃ……」
「はい」
「気持ち、いい……もっと、してくれ……」
「かしこまりました」

店員はにっこりと微笑み、腰の動きを激しくした。ほどなくして直之は二度目の精を放ち、同時に店員の精液も直之のナカに注がれた。はあ、はあ、と荒い息が響く部屋。そんな中、店員が直之の耳元でそっと囁いた。

「お客様。私、裕介と申します。次回のご指名、お待ちしております」

疲弊した頭で直之が考えていたことは、次はいつここに来ようかということだけであった。

Fin.

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