秘書の仕事は性接待 (Page 5)
粘着質な音と共に、身体中がじんじんと快楽で満たされる。
「んっ…んあ、っ…あ、あッ!」
「ふふ。もう逃がさないよ。私達が囲ってあげるからね」
「ぁ……、っ…あー、あ、あ、ぁ」
ガクガクと揺さぶられたまま、与えられる快感にだらしない笑みをこぼす。
不特定多数にぐちゃぐちゃに汚く抱かれるなんて心は嫌で嫌でたまらない。
なのに昨晩教え込まされた身体は、もう快楽を求めるしかできなかった。
「涼くん、そろそろ連絡しないと」
目の前に俺のスマホが差し出される。発信先は、俺のところの社長だった
「…ご主人、さま」
「へぇ、ご主人様って呼んでいるのか。ほら、君のご主人様に接待延長しますって言ってごらん?」
止める間もなく発信ボタンが押される。少しして応答があった。
ゆらゆらと中を抜き差しされながら、よく働かない頭で必死に現状を伝える。
「何をしている。営業回りの時間はとうに過ぎているが?」
「ごしゅじっさま、ごめ、なさ…っ、気持ちくて…俺っ、まだ、抱かれたい…っ」
「…お前」
堅く冷たい声が返ってきて、俺は自分の失態を知る。嫌だ、待って。
「このまま君のご主人様に通話でセックスの様子聞いててもらう?」
「ゃ…いやぁ…」
「我々の頼みなら社長も聞いてくれるだろう。……ほら涼くん、問題ないそうだ」
コトリと顔の横にスマホが置かれる。
聞かれたくない。なのに。
「あぁっ!」
前立腺ごとゴリゴリと突かれればもうだめだった。
「ほら涼くん、教えて?君と社長はどういう関係なのかな」
「あっ、ァ…!や、言わなっ、い」
「言わないと後ろ突きながらずっと前もシコっちゃうけどいい?」
「んんぅ!あっ、や!それ、むりだからぁ…ッ!」
「じゃほら言って」
ぐぐっと奥に深く挿入されて身体が震える。
「っあ、ご主人さまは、俺を初めて抱いてくれた人、です…」
「最初だけ?」
「今でもたまに、大口契約取ったときなんかに、っ、抱いてくれます」
褒美のようにご主人さまに優しく抱かれるのが、俺が唯一好きなセックスだった。
たとえそれが、都合よく懐柔されているだけだとしても。
そんなこと、誰にも言わなかったのに、なんで、俺。
「ほら、ちゃんとご主人様にイクときの声聞かせてあげようね?」
「ひっ、ぅあ!あ、ァ、!──んぅうううっ!!」
左右の乳首を吸われて、奥を激しくピストンで突かれる。亀頭を撫で付けるようにされると、複数人の刺激であっけなく俺は果てた。
「はっ、は、……ッはぁ」
もうろうとした意識のなか、通話が切れる音が聞こえた。
*****
ガチャリと部屋の扉が開く音がする。
抱かれながらぼんやりとそちらを見ると、そこに立っていたのは俺のご主人さまだった。
俺の様子に眉をひそめながらも近づき、するりと頬を撫でられる。
それだけで、これまで高められた身体が快感を拾う。
「んっ、」
「気持ちいいことになると本当に堪え性がないな、お前は」
「んっ、ん、ごめ、なさっ…うあぁっ!」
思い切り引き寄せられて、そのまま簡易に身支度を整えられる。
後ろにいた男達が残念そうに声を上げる。
それらに対応したご主人さまが俺の身体を支えながら、そっと耳元でささやいた。
「もう一度、再教育が必要みたいだ。帰ったら私が手すがら叩き込んでやろう」
久しぶりに繋がれることを知った俺の身体が、これまでとは違う熱を持った。
荒くなる呼吸をなだめながら、俺は答えていた。
「んっ、嬉しい…。…ご主人さま…っ、ありがとうございます」
Fin.
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