タチネコ争奪じゃんけん勝負 (Page 4)
「……で、どうだった?」
二人並んでベッドの上に横になりながら、奏はいたずらっぽく聞いた。
「気持ちよかったでしょ? 次も俺にさせてくれるよね?」
「いや……。やっぱり次は交代だ」
涼真がきっぱりと言い放つと、奏はあからさまにしゅんとしてしまう。
「俺、下手だった…?」
「…気持ちよかった。それは認める……けど、ってかだからこそ、俺も負けてられないっていうか…」
「そんなによかった?」
「っ……そうだよ悪いか!? いいか、次はお前を気持ちいい〜って泣かせてやるからな」
やけくそ気味に言って、涼真は毛布を頭の上まですっぽりかぶってしまう。
奏は毛布の上から涼真の頭を撫でつつ、余裕そうな声で「うんうん、楽しみだな」と言って笑った。
次回までに奏を驚かせるようなテクニックを身につけよう…と、涼真は固く決心したのだった。
Fin.
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