あいつと俺の公然な関係 (Page 3)
「その顔…たまらないな、犬。おまえのその顔を見ると、どうやってもねじ伏せたくなる」
「俺は犬じゃねぇっ!」
吠えるように叫ぶが、静は意に介さない。静はニヤリと笑いながら、巌男のアナルへ指を入れた。
「痛…やめろっ!」
「やめろ? 気持ちいいくせに、やめていいのか?」
巌男は気持ちよくない、と言い返そうとしたが、とっさに口をつぐんだ。確かに、巌男は感じていたからだ。気持ち悪さと痛みの奥底にある、かすかな快楽を。
しかし認めたくなかった。それを認めれば、名実ともに出水沢静の『犬』になってしまう気がしたからだ。
ぐちゅぐちゅと、粘液の混ざる音が巌男の耳を犯す、
「あっ、あ、ぁ、やめ…いやだ、やめろっ…!」
抵抗すればするほど静を喜ばせるだけだとわかっていても、巌男はやめられなかった。
耳元に静の濡れた吐息が被さる。そんなささいな刺激でさえも、巌男の体は喜んでしまう。
「そろそろだな」
「や、やめろ…」
掠れる巌男の声を、静は無視した。ベルトの金具が床に落ちる音がする。すぐに、灼熱の楔が巌男の中に入ってきた。
「はっ…ああっ! あっ、ああっ!」
「く…くく…」
巌男はうち捨てられた木箱に上半身を抑えつけられたまま、ガツガツと突き上げられた。木箱がガタガタと揺れるのに合わせて、巌男は艶めかしい声をあげた。
「んああっ! あ、ア、ああっ!」
「はあっ、いいぞ犬…そのまま…」
静は跡が残るほど巌男の腰を掴み、強く腰を振る。それでいて繊細なテクニックに、巌男は目をぐるりとさせて鳴いた。
臓器が破れそうなほど、体の奥深くを突かれる。もう認めないわけにはいかなかった。自分は奥をペニスで突かれることに感じていると、巌男は理解させられてしまった。
「ひいっ、い、いやだ、いく、イ…!」
「いいぞ犬、俺の目の前でイけ」
「イクゥっ…!」
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