スイーツみたいに甘い彼 (Page 4)
「本当は僕から告白しようと思ってたんです」
「えっ?」
「でもその前に環さんに言ってもらえて、本当に嬉しかったんですよ」
有起哉は環に素早くキスをすると、「だから精一杯をお返ししますね」と言って、環の奥まで侵入してきた。そのまま前立腺に当たるように、何度も角度をつけてピストンする。
「あっ…はっ…! ああっ…!」
「僕頑張りますから、思いっ切り気持ちよくなってくださいね…!」
しとどに濡れた環のペニスは、有起哉の手のひらに包まれて、上下に擦られては裏筋に指先を這わされ、鈴口を撫でられ、刺激を与えられ続ける。
「激し…すぎっ…るっ!」
「だって、誰よりも気持ちよくなってほしいですから」
あっという間に射精し、まだ感覚も引かないペニスを、やわやわと握りこみながらまた刺激を加える。腰の動きはスピードアップし、環を一歩も快感の沼から逃さないようにしているようだ。
「バカっ…! 俺はっ…お前にも気持ちよくなってほしい…んだよっ…!」
「環さんの中、とっても気持ちいいですよ。心配しないでください」
腰を打ち付けられながら、またしても環は絶頂へと上り詰めていく。
「今度は僕もイキそうですから、ちょっと我慢してくださいね…!」
さらに腰を打ち付けるスピードが上がったかと思うと、有起哉はぶるりと体を震わせた。そのままピタリと動きを止め射精を終えると、環の方に倒れながら、握りこんだ環のペニスを扱いた。
「ああっ…!」
環が二度目の絶頂に達した時には、有起哉は満足そうな笑みを浮かべていたのだった。
二人並んで洗い物をしていると、有起哉が突然口を開いた。
「ここ、うちの店にとっても近くていいですね」
「仕事場からも近くて助かってるよ」
「仕事場が近いっていいですよねえ…。間取りどうなってます?」
「2LDKだな」
「僕も住んじゃダメです? 実はアパートの更新時期が近づいてて…家賃は折半しますから! 僕もだいぶ稼げるようになったし!」
ふと疑問が湧いた。
「…有起哉、今いくつだ?」
「23です」
「年下か!?」
「よく大人っぽいって言われます」
あんぐり口を開けた環に、有起哉は上目遣いでもう一推しする。
「僕と住むと得ですよ? 新作のケーキ、いち早く試食できますし」
「ぐぬぬ…」
僕、打算で生きてるって言ったでしょう? そう笑ってキスをしようとする有起哉から、間違いなく環への愛情を感じたから──同居を認めたのだった。
Fin.
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