一緒にするだけ、のつもりだったのに (Page 5)

「もう、2本も余裕ですね。もう1本入れますよ?」

「は、はひっんっ、よ、よゆーなんてっない、けどっ?!あぁぁっんっ!」

一段高くなった自分の声に耐えられず、床に落ちていたクッションを拾い上げると、しっかりと抱え込んで口元を押さえた。

気持ちがいいのはしかたないけど、自分の聞いたこともない喘ぎ声なんて耐えられない。

3本に増やされた指も、初めのうちはきつくて、つれた感じがしていたが、それでもゆるゆると動かされるうちに快感を拾い上げ、あっという間に馴染んでしまった。

「すごい、牧さん本当に初めてなんですか?ずいぶん馴染むの早いですよ」

「そんなんっ、知るかっ!あっんっはじめてっだって!!」

「ふふ、そうなんですね。やりー」

お初ですね、というが早いか柳田は指を引き抜くと、腰が浮いてしまうほどの高さまで膝裏を肩に担ぎ上げ、自分のペニスを散々いじりまくっていた場所目がけて突き立てた。

「あっひあぁあっ!!うっ、んぁっ、くっくるしっ」

「さすがにっ、きっつっ」

柳田の勃起したペニスは下着越しにだったが、かなりの大きさに見えた。

指3本とは比べものにならない圧倒的な存在感が、みちみちと押し広げ少しずつ侵入してくるのがわかる。

何か熱いものが押し付けられているかのように、尻の奥まで火傷しそうだ。

ようやく根本まで入ったのか、柳田は深く息を吐き出すと倒れ込んできてピッタリと密着してきた。

ドクドクと早い鼓動を感じるが、柳田のなのか自分のなのかわからない。

汗ばんだ肌は、若いだけあってきめ細やかでしっとりとしていて気持ちがいい。

「牧さん、動いていいですかっ?」

「———っ!」

声を抑えるのに必死だったので、とりあえず首を縦に振ることしかできなかった。

「顔、ちゃんと見せてくださいよ…」

取り上げられたクッションは、ソファの向こう側に放り投げられ、急に目の前が明るくなりあまりの眩しさと恥ずかしさに目をしかめた。

「ま、まぶしっんぁっちょ、ちょっと、電気、けし…って!」

まさか自分が、こんなセリフをいうときが来ようとは、小1時間前まで想像だにしなかった。

柳田は、素直にテーブルにあったリモコンに手を伸ばし室内灯のみにしてくれたが、眩しくはないものの、目が慣れれば至近距離でお互いの顔がはっきりと見えてしまう。

結局恥ずかしいのは変わらなかった。

そしてゆっくりと、柳田が動きだす。

抜かれれば内壁が引っ張られ、突かれれば刺激にキュンと締め付ける感覚が交互にやってきて、訪れる快楽の波があっという間に羞恥心を消し去ってしまった。

指とは違い、みっちりと塞がれて余すとこなく擦られると奥の方から痺れるような、切なくなるような快感が迫り上がってくる。

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