黒く染まった恋 (Page 3)
繋がれた鎖はそのまま。
響き渡る喘ぎ声。
俺と碧斗はそのまま二回目もした。
「んっふ…あッ…あぁっ、んぁッ、きもちい…あッあーッ」
二回目はまるで愛し合うように、キスも交えながら。
体が燃えるように熱い、行為が長引いているからだろうか。
例え、このまま監禁されたとしても、碧斗にならいいかなと思った。
「ああッ、だめ、もうイっちゃう、イっちゃうからぁっ」
「っ、瑞貴、出すぞ」
「あ、いいよッ、きて碧斗っ…あッあぁぁぁぁぁッ」
俺が達して体をびくびくと震わせているとナカが温かくなる。
愛してるなんて、好きなんていい合わなくても、今こうしている時間が何よりの証明だろうと俺は思う。
その証拠に碧斗の表情は狂った笑みを浮かべていた。
俺はその顔にぞくぞくしながら体をベッドに沈めた。
*****
「これ」
「?…首輪?」
「俺のものになったんだからつけて当然だろ」
そういいながら碧斗は俺に首輪をつける。
どうせ俺には俺を探してくれる人などいない。
寧ろいなくてよかったとまで感じる。
「ありがとう」
その言葉は心からの気持ちだった。
碧斗はきょとんとするけど、歪んだ笑みを浮かべて俺を抱きしめた。
碧斗の温かさに包まれながら俺は眠った。
Fin.
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