僕は淫乱な女装男子
佐々木瑠衣は背が低く、細身の一般男子。でも実は女装が趣味。青井紗月という恋人がいてデートでホテルに行くのが習慣となっている。お気に入りのスカートと可愛いメイク、綺麗なウィッグに身を包んだ瑠衣は紗月とホテルへ行く。
キラキラのネイル、ロングのウィッグ、色鮮やかなアイシャドウにつやつやのリップ、可愛いチークを少しつけたら、ひらひらのブラウスとスカートを着る。
するとあら不思議、鏡の前には可愛らしい女の子。
男らしい自分の体とおさらばできた気分で清々しい。
その姿で外に出ると女の子として世界に溶け込めた感じがして嬉しかった。
僕は佐々木瑠衣、女装が好きな一般男子。
今日は恋人である青井紗月とデートのため、気合をいれてきたのである。
「紗月~、待ったー?」
「待ってない」
端的に喋る紗月は僕の方をみて優しく微笑む。
紗月は身長が高く、体も比較的がっしりしている金髪男子だ。
その点僕は身長も低く、細身なのでちょっと対照的。
「今日も可愛いな」
「えへへー」
自然に口説かれながら、僕たちはいつものホテルへ行く。
やることは決まっている。
いつも通りホテルの部屋を指定して、キーを貰って部屋へ向かう。
部屋に入ると紗月がすっとカメラを手に取る。
僕がポーズをとり、紗月がそれを写真に撮る。
彼にとって僕の女装は芸術らしく、無言で何枚も撮られる。
ひらりと舞うスカートは僕もお気に入りで、気に入ってもらえたなら嬉しい。
写真を撮り終えたと思うと紗月はカメラをテーブルに置く。
そして僕に寄り添ったかと思うと背後のベッドにそのまま押し倒す。
紗月がスカートをひらりとめくるとそこには可愛らしいピンクのフリルがついた下着。
ブラウスもたくし上げられたあと、胸の飾りをピンと弾かれ、あられもない声が出てしまう。
「んあッ、えっちぃ…」
「ふん、やる気だったくせに何いってやがる」
紗月に股間をぐりぐりされ、自分が勃起していることに気づく。
「だってぇ…ずっと楽しみにしてきたんだよ?」
僕がそういうと紗月は嬉しそうに笑い、スカートをたくし上げる。
そして、可愛らしい下着を優しく脱がすとベッドに置く。
「俺もだ」
ぽつりと呟かれる同意の気持ちに僕はニヤニヤを抑えきれない。
たくし上げられたスカートの裾を持ち、誘う。
その様子を見た紗月は耐え切れずにキスをする。
口内に入ってくる舌が気持ちよくて自分から絡めにいく。
「ん…ふ…ぅ…」
温かい、優しい、気持ちいい。
そんな気持ちで胸がいっぱいだ。
唇が離れる名残惜しさに「ぁ…」と声が漏れてしまう。
それを塞ぐようにバードキスをされる。
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