僕から君への

・作

彼らはお互いを必要とし合っている共依存的な関係。どちらかが欠ければ生きてはいけない。そんな彼らは情事でお互いの存在を愛を確かめ合っている。彼らのどちらが愛に狂っているのか、それともどちらも狂っているのか…

僕らはお互いがお互いを必要としていて、どちらかが欠けてしまえば、僕らは生きていけないんだと思う。
だからこそ、僕らはお互いの存在を確かめ合うために交わるのだ。

「ん…ッ…」

キスをすると自然と深くなる。
舌を入れて、絡み合わせて、味わうように彼を貪る。
目と目が合う、愛おしげに僕を見つめる彼に僕も愛おしさを覚える。

キスを交わしながらお互いのペニスをやわやわと触る。
それが僕らの合図で、自然と服を脱がされる。
胸を撫でるように触られ、胸の飾りをつままれると体が跳ねる。

「ふあ…ッ、胸…っ、もういいからぁッ」

そう僕がいうと彼は僕の秘部に手を這わせる。

「ここか?」

彼は意地悪っぽく聞く。
そんな彼の股間をやり返すように触ると、既に勃起しているのがわかる。
勃起しているモノに指を這わせると彼は苦しそうに表情を歪める。
その様子を見て僕は満足したように笑う。

笑う僕を見て彼は対抗するようにローションを手に取って僕の秘部に塗る。
突然のローションの冷たさに僕は「ひゃぁっ」と情けない声をだしてしまう。
その間にも彼はローションを秘部に塗りたくる。

「なんだ、ひくついてるじゃないか」

僕の脚を持ち上げて秘部を見る彼に「見ないでよ…」と僕は脚を閉じようとするが、彼の力が強くてできなかった。
彼は僕の脚を下ろすと自分のズボンと下着を下ろした。
すると勃起した立派なペニスが現れ、僕は初めてでもないのに息をのむ。

「すぐそうやって焦らすんだからぁッ!?」

悪態をついた瞬間に秘部にペニスが挿入された。
ぐりぐりと奥に入ってくるソレの感覚に身じろぐことしかできない。
昨日もシたから案外すんなり入っていく。
突然入れたことに不満げに彼を睨むと、にやりと笑う彼と目が合う。

「焦らされるのは嫌だったんだろう?」
「そうは言ったけど…んぁッ!」

文句はいわせないといった様子で奥を突かれる。
そんな風にされてしまえば、もう僕は文句をいうことはできない。

「ふぁッ!あ!あぁぁッ!だめぇッ!奥そんなされちゃすぐ…ッ!」
「あぁ、イけ」
「あッ…、あぁぁぁァッ!」

耳元で囁かれて、僕は呆気なく絶頂を迎えてしまう。

僕は君を愛している。
君も僕を愛している。
共依存する僕らはお互いがいないと生きていけない。

君がいなくちゃ、僕という存在を維持できないんだ。

「ずっと一緒にいてね」
「?…あぁ」

その言葉にどれだけの重みを込めているかも知らず、君は返事をする。
言葉の鎖を君に、死に別れるそのときまで。
君を縛り続けよう。

Fin.

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