加害者屈服~ペニバンに堕ちた犬 (Page 2)
「おい戸沢、席探してんならこっち来いよ。空いてるぜ」
(…箕浦くんだっけ?怖い人だと思ってたけど、案外親切なんだ)
大勢の女の子に囲まれた学校一のヤンキーが僕の名前を知っているなんて、と驚いたのだが…手招きされた席へ向かうや否や、食堂のど真ん中で履いていたサルエルパンツのウエスト部分を掴まれ、床まで引き下ろされた。
「ひゃあっ!!」
人前での出来事が信じられず、悲鳴を上げる。僕がズボンを戻さないよう、布地をがっちりとホールドしたまま屈んだ箕浦くんは、唇を歪めた。
「戸沢、お前母ちゃんの腹んナカにち●ぽ置き忘れてきたんじゃねぇよな?これじゃ、女のクリと変わんねぇ…なぁ、皆?」
ペニスの形がはっきりとわかるように下着を絞られてしまえば、僕の人生は終わったも同然。女子たちもこの下品な冗談に誰一人として眉をひそめず、ケラケラと指を差して笑っているだけ。それが同調圧力からくるものであったとしても、信じがたい光景だった。
「離してっ!離してぇっ!!」
ありったけの力で抵抗する。皆の視線が1点…僕のペニスに集中していると察すれば、分厚い皮で覆われた真性包茎のペニスもムズムズと立ち上がってきてしまう。
「ち、違うの…これはっ!」
言い訳をするこちらを面白がったのか、箕浦くんは耳元で『騒がねぇで大人しくしゃがめ。従わねぇとテメェの赤ちゃんち●ぽ、この場で曝(さら)け出しちまうぞ』と囁いた。怯えながらも言葉通りにした僕は眼下で、彼の手が下着上を這いまわるのを見ているしかない。
「んんっ!!いやっ!!触んない…あぁっ!!」
先端を中指と人差し指で固定し、狭すぎる包皮輪に半分以上埋もれている亀頭を親指で擦られる。ソコは恐ろしいほど敏感で、彼が触れるたびに大きく身体が跳ね上がってしまう。
「ふわぁっ、やめ…やめてぇっ!!」
「腰上げてどうしたんだよ、戸沢。こっちも触ってほしいのか?」
床から身体を浮かせた僕を箕浦くんは見逃さず、もう片方の手を股から差し込むと袋内に潜む睾丸を握り潰した。
「許してぇ!!箕浦くんの言うこと、何でも聞くからぁっ!!」
叫ぶと同時にパンツがじわじわと不快な湿り気を帯びていく。その場にいた女子たちが異常を察し、後退(あとずさ)りしていく姿がすべてを物語っていた。
僕のパンツには、臀部(でんぶ)までをも覆うほどの巨大な輪染みが広がっていたのである。
この日から僕は箕浦くんのストレス発散の捌(は)け口として、残忍な扱いを受けることになった。
パシリだけならまだしも、着席した机には虫の死骸が並べられていたり、講義室に閉じ込められるなんてのはザラ。周囲に手を差し伸べてくれる者はおらず、友人さえ己の身可愛さに箕浦くん側に付き、僕を蔑んだ目で見る。
(僕なんか学校にいちゃいけないんだ…)
他に行くアテもなく、人気(ひとけ)のない旧校舎のトイレへ逃げ込んでは時間を潰す。両親に学費を払ってもらっている手前、実家に帰るのは忍びなかった。
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