ホントは××な先輩
西野が好きな音楽部の先輩は綺麗で可愛い男だった。可愛がってくれてる先輩にからかいのつもりでオカズの話を振ってみたら、まさかの…?!そんなことまで自分でしちゃうの?!可愛い×可愛いの純愛オナニーエッチの幕開け。
ウチの先輩はちょっと変わってる。
他の先輩には生意気だっていわれる俺を可愛い可愛いっつって部活の前はわざわざ後輩の教室まで迎えに来るし、部活がない日は課題の手伝いにも来てくれる。
先輩は結構いいとこの坊ちゃんらしいとは聞いたけど、同じ男とは思えないくらいいろいろと整いすぎてる人だった。
女より綺麗なんじゃないかって黒髪は少し緑がかって天使の輪が常にあるし、ボブヘアがここまで似合う男他にいる?って思うくらい、可愛い。
優しい、可愛い、金持ち、文句のつけようがない。
男には興味なんかなかったのに、先輩と毎日一緒にいるうちに感覚が麻痺ってきた。
俺は女が好きなんだーって合コン行きまくって遊びまくったのに、いい感じのところまでいって何故か先輩の顔が浮かぶ。
入学してからこの二年、ずっとそんな感じでいい加減腹を決めた。最近じゃオナニーのネタも先輩だ。
「西野くん、そろそろピックを変えた方がいいよ」
「あー、そッスね」
普通は軽音部だとか吹奏楽部だとかに分かれるだろうけど、ウチの大学は全部まとめて音楽部だった。
だからギターがやりたい俺も、三味線やら琴やらやる先輩も同じ音楽部。
元々人数が少ないし活動日もきちんと決まってるわけじゃない音楽部はかなり自由で、帰宅部代わりに入ってるやつもいるくらいのんびりしてる。
今日も俺と先輩と、さっき帰った別の先輩の三人だけだった。ギターを弾く俺から少し離れて、琴の音を奏でる先輩がいる。
「ねー、先輩ってさぁ、どんなのオカズにしてんの?」
「…えぇと、オカズって…そういう話?ここでするのはちょっと…」
「や、人いないしいいじゃん。女の人抱いたことある?」
金持ちだとそういうのもできちゃったりすんのかなっていう好奇心でギターをスタンドにかけた俺は、狼狽える先輩の正面にしゃがみこむ。
まつ毛がバサッてしてて、唇は小さくてぷるぷる。女って言われても驚かない肌の白さと大きくて真っ黒な瞳。
顔を赤くして目を泳がすからまあ童貞なんだろう。自分より可愛い男に金で買われる女はいなかった、よかったよかった。
ふざけ半分本気半分でほっとしてたら、先輩がごにょごにょ話し始める。
「…西野くん、で、してる」
俺は西野くん。西野くんでしてるっていうのはあれだ、俺がオカズにされてるってことか。
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