月曜日の憂鬱 (Page 4)

何度か重ね合わせてから唇を離すと、氷山さんは真っ赤な顔をしてすぐ俯いてしまった。

「…あの、大沢…っ、なんで…」
「自分でも、分からないけど…でも、俺も多分、知らず知らずのうちに氷山さんに惹かれてたのかなって、思うんです」
「…え…っ」
「そりゃあやり方は不器用だったかもしれないけど…あなたが俺のことを気にかけてくれてたのは分かってます」
「大沢…」
「ていうか逆に俺じゃ、まだ頼りないかもしれないですけど…本当にいいんですか?」

俺の質問に、氷山さんは微笑みながら答えてくれた。

「…それはこっちのセリフだよ」

*****

「あ…っ、あん…ふっ、ぁ!」
「氷山さん、辛くない…?」

形の良い額に汗を滲ませながら、氷山さんは俺の下で身体を捩らせて控えめに喘ぐ。
辛くないかという俺の問いかけに、氷山さんが微笑みながらコクンと頷いたのを確認し、俺は手のひらの中にある自分と彼のペニスを緩く擦る動きを再開した。

「ああぁ!うっ、すごい…っ、ぁ、う、大沢…っ」
「はぁ、氷山さん、かわいいです…っ、もっと声出していいですよ」
「あん…っ、そんな、強くしたら…っ、あぁ、イく、イっちゃうぅ」

普段しかめっ面の彼が、快楽に身を委ねて泣き喘ぐ光景があまりにも刺激的で、正直この先自分の方が彼に溺れてしまいそうだとすら思った。
お互いの切っ先が擦り合う度、下肢から痺れるような快感がはしる。

「氷山さん…っ、ねぇ、下の名前で呼んでよ…っ」
「…ふあ、ん…っ、じ、仁…っ、仁…っ!」
「透さん…っ、好き、好きだよ…っ!」
「俺のこと、捨てないで…っ、がんばるから、捨てな…っ、あぁぁ、イっちゃ…っあ!」
「…っく…」

氷山さんーーもとい、透さんがあまりにもずるいことを言うものだから、2人のペニスを握る手に力が入ってしまった。

その拍子に、透さんは身体を一際大きく震わせ、俺もその刺激につられるように射精した。
なんとも形容したがい精液の匂いが辺りに充満しているが、そんな空間でも心地よさすら感じた。

俺は透さんをきつく抱き締めながら、ああ後片付けはどうしようとか、月曜日どんな顔で彼と同じ職場で働こうとか色々考えたけど、もうどうでもいい。

「透さん…好きだよ」
「ああ、これからよろしくな…仁」

今はこの温もりに身を任せて、どうせなら月曜日も楽しみに待とう。

Fin.

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