淫魔拾いました~お礼が俺ってそりゃないよ~
ごくごく普通の青年はある日仕事帰りに行き倒れた青年を拾う。まさかその正体が淫魔だとは知らず。親切に介抱したところ、気に入られてしまい空腹を満たすためとお礼を兼ねてとセックスをねだられ…ノンケ青年は淫魔の手でイかされてしまうのか?
「あ…!おい、ちょ、やめ…!」
性器に這う舌の感触があまりにも快感で拒む言葉は出ても頭を押す手に力が入らない。
「んー、らに?きもひよさそうらけろ」
「あっ…そ、こで…しゃべるな」
温かい吐息が性器に触れて余計に快感が煽られる。
「ほーら、もう勃ってきた」
語尾にハートをつけていそうな勢いで股間に頭を埋めた彼が囁く。
「んっ…ま、じで…やめ…」
拒絶する言葉もむなしく、自身は先走りをだらだらとあふれさせていく。
「溜まってるね…いいよ、イッて」
思い切り吸い上げられ、鈴口を舌でぐりぐりと責められると呆気なく達してしまう。
「う…っああ!」
吐き出した白濁を美味そうに飲み下して笑う彼の頭には角が、臀部からは尻尾が生えた。
「ん。ごちそうさま。おかげで少し元気出たぁ」
全く、どうしてこんな事になったのか。
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「はー、今日も疲れた…ったく、先輩の無茶ぶりも大概にしてくれよな…」
溜息交じりに夜の住宅街を家路を急いで歩く。人通りも既にほとんどなく、薄暗い街灯の下、空を見上げると満月が馬鹿にするように笑って見えた。
「あー。さむ…早く帰ってなんかあったかいもん食おう」
独り言を呟いてマンションのすぐ近くまで来たところで、街灯の下にうずくまる人物を見つけた。酔っ払いだろうか?見て見ぬふりで通り過ぎようと思ったが、苦し気なうめき声が聞こえるとそうもいかず歩み寄ってしゃがんだ。
「おい、アンタどうした?救急車呼ぶか?」
声をかけると上向いた顔は力なく、街灯の光でもわかるくらい顔色が悪い。
「ん…救急車、はいらね…」
声を聞いて驚いた。目の前の人物は少女のような可憐な顔つきをしていたから、その顔から発せられた男の声に。よく見れば体もうずくまっていてわかりづらいが男性のようだ。
「立てるか?こんなとこで座り込んでたら下手すりゃ凍死だぜ?」
手を差し出すと力なく伸ばされた手で握られる。その手も繊細で、弱々しい。何とか立たせて肩を貸す。やはり、男とは思えない軽さと華奢な体。そのまま彼を連れてひとまず家へ向かった。
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