にゃんこ系ホスト様
晴喜はにゃんこ系ホストを自称する少し変わったホストだった。ある日仕事の付き合いで来店した順平に一目惚れされ、紆余曲折を経てもうすぐ記念日を迎える。はずだが、出張なんていやにゃ!駄々っこ晴喜と順平の記念日の行方は?!
「いやにゃーっ」
「晴喜さん、でも、出張が…」
「俺がやだって言ってんのに行くの?!記念日は一緒にって言ったの順平じゃんっ」
「そうなんですけど、お得意様で…」
「ダーリンのバカ!もういいよ、はるにゃん浮気する!」
「それは駄目です」
記念日を目前に、突然出張になったダーリンこと順平は俺がホスト時代の客だった。
女社長の接待で来店した順平は一目で俺に惚れ込み、なんやかんやあって今同棲中。
見た目はどこにでもいそうな並の上くらい、けど身長はモデル並に高い。
スポーツや格闘技もやっていた順平はパッと見オラオラ系に見えるけど素朴で可愛い系の人だ。
そんな順平に俺も惚れ込んでるけど、仕事辞めてヒモ状態の俺があんま我儘いっちゃいけないと思うけど俺が一番じゃないと嫌なわけで。
「記念日はいっぱいしてくれるっていうから一週間も我慢してんのにまだ我慢させんの?!」
「そ、れは…俺だって晴喜さんとしたいですけど。あの、これを置いていくので人間とは浮気しないでください」
どんなに忙しくても疲れてても週に三回はしていた俺にとって、一週間の禁欲は地獄だ。
そんな俺の訴えに折れたのか何なのか、紙袋を出しつつ土下座する順平。
半泣き状態で紙袋をひっくり返せば出てくるのはバイブにローターにオナホール。
「バカにしてる?」
「本気です」
*****
そんなやりとりがあったのが三日前。今はというと、せっかくの記念日に一人でダブルベッドの上にいる俺。
本当なら今頃ちょっといいシャンパン飲んで、酔っちゃったーなんて言いながらいちゃついていたはずなのに。
「…順平のばぁか…マジでやっちゃうんだからな」
一週間ちょい禁欲していた俺の息子は軽く扱くだけでバキバキに勃ちあがる。
口数が少なくて、ちょっと不愛想なんだけど笑顔がものすごく穏やかで優しい、俺の自慢の彼氏。
見た目通り、期待を裏切らない巨根は俺の腹の奥まで抉って気持ちいいところばかりを責める。
順平のだと思いながら、目を閉じてバイブに舌を這わせるとそれだけで先走りが滲んだ。
わざと音を立てて、舌を見せつけるようにして角度を変えながら舐めると順平は嬉しそうに目を細めて笑いかけてくれる。
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