土曜日の秘め事 (Page 6)
舌も口の中も、溶けてなくなってしまいそうなほど蕩けて熱かった。
「あーッ、あぁッ、気持ちいッ、すごくいいっ、ナオっ」
気持ちよさと興奮と目の前の弟への愛おしさでもう何も考えられない。
手と脚で直矢に縋りつき、熱い粘膜で体内を満たす雄を締め上げる。
「あああッ、直矢ッ、すき、すき…っ、お前が好きっ」
「…俺も、好きだ、正紀。…ぜってぇ離さねえからな…」
「ヤベ、もう出そう」と独りごちた直矢に俺は爪を立ててしがみついた。
「出してっ、俺のナカに…ナオのっ、たくさん出してっ」
「…はは、すげえ嬉し…っ」
嬉しそうに笑った直矢が腰の律動を激しくさせ、容赦なく何度も前立腺を押し上げてくる。
俺は張り詰めていた自らのモノを掴むと直矢のピストンに合わせて根本から扱いた。
「…ああ…っ、だめ、イクっ…ああぁッ…ナオ…ッ!」
腰から脳天にかけて強い電流が走り、ぷしゃっ、ぴしゃっと、水のような精液が吐き出された。
直矢が短く呻き、爆ぜるように腹の中で熱いものが広がった。
ぐったりと脱力した体をきつく抱きしめられたまま床に下ろされる。
火照った頬に、直矢が甘えるように鼻梁を擦りつけてきた。
「なぁ…俺もこの家出るからさ、2人で一緒に暮らさねえ?」
…ああ、そういう方法もあったな。すっかり失念してた。
Fin.
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