いらぬ杞憂に媚薬を… (Page 3)
目がさめるとカーテンの隙間から光が漏れていた。
「ん…朝?」
「だいすけくんおはよ」
「のど痛い…ん?何時…って、昼!?」
「大学にはちゃんと休む連絡入れたから」
「スパダリかよ…」
「すぱだり?なにそれ」
「はるかは知らなくていーの」
「はいはい。あ、昨日さ」
「昨日…はい…」
「マンネリ心配って言ってたじゃん?」
「う、うん…」
「いっぱいおもちゃネットで買っといたから」
「えぇ!?」
「俺も飽きられたくないから、頑張ります」
完全に頑張り方を間違えてるはるかが真面目な顔して言うもんだから、思わず吹き出す。
「はるかのこと飽きるわけないだろ」
「俺だってそうだよ、ふは」
「んー、今日は天気めっちゃいいな」
「照れ方可愛い」
年下の恋人は今日も俺を甘やかす。
なにげない日がこうやって幸せでいっぱいで、愛しくなる。
「コーヒー飲む?」
「うん!」
「じゃあ媚薬入れとくね」
「ちょ、ほんとやめて!」
Fin.
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