ナーバス・ジーニアス (Page 2)
「お前…何して…っ、あぁ…っ」
「ハイジが慰めてくれたから元気になっちゃった」
ココ、と言いながら俺の手を自分の股間に導く。
あいつのそこは信じられないくらい勃ち上がっていた。
すぐに反論する間もなくキスされる。
「…っう、…ん…くら…っふ」
優しく唇を啄まれ、やがてゆっくりと差し込まれた舌で口腔を撫で回されるといつもの感覚がぶり返し、勝手に腰が跳ねた。
「…っは、お前っ、今日は…っ」
シねえからなと答えようとしたが、真二と名前を呼ばれ、心臓が早鐘を打つ。
「また、いいネタ考えるからさ。エネルギー、ちょうだい?」
これがいつもの流れだ。
誰も知らない、誰にも見せたことのない憔悴しきった顔で泣きつき、散々弱音を吐いた末に、全身で貪るように俺を求めてくる。
まるで「俺にはお前しかいない」と言われているようで、顔では嫌がっているくせに、本当は喜びと興奮で毎回心臓が爆発しそうになる。
天才のくせに、俺がいないとだめだなんて、変なやつ。
*****
「…っう、…あ、ああっ」
後ろから倉田の長い指が俺の内壁を執拗にいじくる。
2本に増やされた指で前立腺をぐりゅぐりゅっと押し潰されるとベッドにうつ伏せになった尻をもっともっと、とねだるように突き上げてしまう。
「はぁ…っ、くら…たぁっ、ああっ」
びくびくと体を跳ねさせると、覆い被さってきた倉田が耳元でふふっと楽しそうに笑った。
「ハイジ、乳首触られながら後ろいじられるの好きだよね」
「うるせ…あああっ」
イラッとして言い返そうとしたものの、耳輪を噛まれながら固くなった乳首と内部を同時に責められる気持ちよさに、情けないが喘ぎ声しか出ない。
イラッとしたついでに気になっていたことを聞く。
「つかさ、この前のトーク番組でのトーク…なんだよ、あれ。お前オチまでキレイに持っていけんだから、わざとテンパる必要なかっただろ」
「だってハイジにツッコまれたかったんだもん」
「は? それだけのためにエピソードトーク1個潰したのかよ。何考えてんだよ」
「でもめっちゃウケてたよ? 先輩達にもスタッフさんにも、コンビネーション最高って褒められたし」
うんざりして振り返ると倉田はとても芸人とは思えない、まるで王子様のような顔で俺に笑いかけてきた。
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