依存に泳ぐ (Page 3)
「は、ぁっあ、やだ…達彦、入れて…俺の中、まだ足りない…っ」
無性に寂しくて恋しくて、精一杯締めつけて全部出ていく前に俺の中に閉じ込めようとした。
身体はしんどい、イきっぱなしで怖くなった、それでも達彦を受け入れたい。
頑張って締めつけても何度もイったし、いとも簡単に抜け出てしまった性器に腹の奥が疼く。
腕、動かせない。俺にできるのは腰を下ろして達彦の性器を追いかけることだけだった。
上を向いたままの陰茎にみっともなくケツを擦りつけて、震える身体を叱責しながら何度も陰茎を尻で撫でる。
俺が気持ちよくなりたいんじゃない、達彦を満足させたい。そんな風に強く思ったのはいつ以来だろう。
先端が窄まりに触れる、期待に胸を弾ませてもつるりと薄いゴムと共に滑っていく。
何度も何度も焦らされて、尻臀に陰茎を挟んで腰を揺らされる度に泣きたいくらい切なくなった。
「…俺、達彦じゃないと駄目だから…達彦専用の俺にしてよ、お願いだから」
焦らされている間に呼吸まで落ち着いた。酸欠状態だった頭もすっかりクリアになっている。
ギリギリ動く左手を後ろに伸ばし、手探りで達彦の陰茎に触れる。
しっかり握れるわけじゃない、指先で掠める程度。それだけでイきそうなくらい達彦に飢えている。
「じゃあ、俺専用になって。もっともっと俺を好きになってほしい。愛してる、好きだよ優斗」
両肩を掴まれて身体を起こすと同時に求めていた熱が俺の中に入りこみ、疼いていた腹の奥底まで満たされる。
目の前が白けてチカチカと光が飛ぶ。すげえ、これがメスイキってやつかななんて一瞬の隙をついて考えた。
経験したことのない快感は想像もできなくて、いっそ他人事だった。
「アッまって、まてっ出、ちゃうッンンんぁっあっ!」
気絶するかも、と思った俺の意識を無理やり引き戻したのは達彦の手だった。
勃つ気力もなくしょげていた俺の性器を掴み、執拗に亀頭を撫で回されて妙な感覚が下半身に生まれる。
ゾクゾクと込みあげてくる何かははっきり快感と呼べるようなものではなく、やばいと思った時には達彦の手を濡らしていた。
あっという間にシーツを濡らし、びしゃびしゃと音を立てる。
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