ハッテンサウナで課長と鉢合わせ!?
一夜限りの相手を探しに出た、立花。そこで出会った好みの男…それはメガネを外した課長だった。課長の普段の顔と、受けとしてのギャップに戸惑うも、立花は優越感に浸り、快楽に溺れていった。その後の2人の関係とはいかに…?
俺の趣味は、夜な夜なハッテン場となっている銭湯へ通うこと。そこは夜がふけると、ゲイで溢れかえっているからだ。
今日も今日とて、銭湯へ。
先日は収穫がなかったから、今日こそ誰かいい人がいるといいけど…。
俺はいつも通り、サウナで品定めを始める。
左足にロッカーキーを付けていることが大前提。
そこかしこでイチャついているのを見て、恨めしくも、うらやましい。
銭湯などでは足首にロッカーキーを付けているのがゲイだ、っていう目印になっている。
まぁ、たまに知らずにノンケが付けちゃってることもあるけどね。
俺はタチだから、いつも右足に付けている。
さぁ!期待を込めてサウナへ入る。
左足、左足…。
…いた!!
足元から目線を上げていく。
ほどよく筋肉質で、腹筋はやや割れている。最高。
浮き出た鎖骨に、切れ長の目元、濡れてかきあげた長い前髪…。
うん!どタイプ!!
タチの俺が右足だから、左足のこの人はネコで間違いないよな!?
俺は隣に座って、
「この後どう?」
と耳元でそっと声をかけた。
すると男は傍らに置いていたメガネを拭いて、目元へ持っていく。
「いいよ」
と、含み笑いで男は快諾してくれた。
と同時に、俺は固まって声が出せなくなった。
メガネをかけた男…それは課長だった。
課長といえば、いつも整った七三分けの前髪に、シルバーのメガネがトレードマーク。
メガネもないし、髪型も違うから全然わからなかった。
そもそも、いると思ってないしな。
しかし…まさか課長がこっちの人で、しかも受けだったとはな。
確かに、仕事中のスーツ姿の課長はカッコイイ。正直言って、超タイプ。
でもまさか、同類だとは思わないじゃん?
課長は、驚いて声も出ない俺の肩を抱き、耳元で低く囁く。
「立花くん、ここでヤる?それとも移動する?」
加えて、
「主導権は任せるよ、それと、今からは敬語禁止ね。ここでは課長じゃないからさ…」
と。
課長と関係を持つのに、主導権は入社2年目の俺だって!?
そんな立場逆転に、背中のゾクゾクが止まらない。口元も、ニヤリと緩んでしまう。
「じゃあ…根田さん?まずはここで触らせてもらえるかな」
2人揃ってサウナを出て、洗い場の隅の方へ移動する。
さぁ、お楽しみの始まりだ。
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