後輩彼氏のエッチなおねだり?!〜全身くまなく愛されて〜 (Page 2)
ことの発端は1ヶ月前。3月の繁忙期を前にして、透吾が改まった様子で声をかけてきた。
「センパイに、お願いがあるんです」
恋人として交際を始めてからははまだ1年ほどしか経っていないが、透吾は元々大学時代の後輩だった。その頃からの付き合いも含めると、もう10年以上こいつを知っていることになる。
だから断言できるのだが、透吾がこんな風に改まってお願いをしてくるのはものすごく珍しいことだった。初めて、と言っても過言ではない。
恋人に頼られたのがなんとなく嬉しくて、浮かれた俺はこう言った。
「なんだよ。水くせぇな。俺とお前の仲なんだから、遠慮せずに言えよ。どうしたんだ?」
透吾は少し暗い顔をして言った。
「あの…。知ってはいると思うんですけど、オレ、今仕事が超ハードで。今期もノルマは必達って上司にもドヤされてて」
透吾はデカめの銀行の営業マンだ。毎年この時期が近づくと、無理なノルマを迫られて過酷な仕事をしていた。
とはいえ、こいつの成績はかなり優秀だったはずだ。上司からも有望視されていて、出世街道爆走中だったと記憶しているんだが。
「実は、今年度は変なタイミングで担当エリアが変わっちゃって、いつもよりハードルが厳しいんです。でも、上には弱味を見せたくないし。…オレ、頑張るんで。だからその。ちゃんと達成できたらご褒美…、貰えませんか」
イケメンが、子犬のようなまなざしを向けてくる。ついついキュンとしつつも、俺は年上らしく咳払いをしてみせた。
「ご褒美…?まあ、俺にできることならしてやるけど。何が欲しいんだ?」
「センパイの、ここ」
するり。いつの間に近づいていたのか、透吾の手のひらが俺の股間に触れた。
「はっ?」
「センパイのここ、思う存分可愛がる権利…ください」
「ちょ、ちょっと待て。どういうことだ。理解できん」
慌てて距離を取りながら透吾を見る。冗談かと思ったのに、透吾はごく真面目な表情で俺を見つめ返した。
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