イケオジ彼氏と開発エッチ 〜乳首でイクなんて無理だって?!〜
大学を出たばかりの悠二には、20歳以上年上のイケオジ彼氏・暁人がいる。暁人はかなりセックスが上手く、悠二は毎回死ぬほどイかされてしまうのだが…。「今日は乳首だけでイけるか試してみない?」なんて言われても、そんなエッチすぎること、無理に決まってるだろ?!
「ぜってえ無理!そんなのできるわけないだろっ!無理無理、無理っ!!」
ドンッ、と音を立てて缶ビールを置き、俺は全力で叫んだ。
「そんなことないって。悠二くんは才能あるよ。いけるいける!試してみよう!」
俺の必死の訴えを無視して笑顔のままゴリ押ししてくるのは、恋人の暁人さんだ。
大学を出たばかりの俺とは歳の離れた40代。
緩やかな黒髪パーマをうなじで小さく結び、洒落た顎髭を生やした、いかにもチャラそうないわゆる「イケオジ」だ。
美容師である暁人さんの常連客だった俺は、年の差を物ともしない彼に口説き落とされ、数ヶ月前に恋人になった。
「悠二くん、初めてのときから感度ばっちりだったしさ。もっと本腰入れて開発したら絶対いけると思うんだよな」
「いやいや、そんな簡単に言う話じゃないですって!てか、俺の変態レベルを勝手に引き上げようとしないでください!!」
今日はお泊まりデート。暁人さんの住むマンションで2人お酒を飲み、酔いが進むうちにいい感じの雰囲気になって、あとはヤることヤるだけ…という状態まできたところでこんな押し問答をしているのには、もちろん理由がある。
「変態じゃないよ、知的好奇心が高いって言ってよ」
暁人さんが、顎髭をさすりながら嘯く。
「どっちでも同じです!ともかく!俺には無理ですって!だって、そ、そんな…ち、ち…」
俺はごくりと喉を鳴らし、声を震わせて叫んだ。
「乳首だけで、イクなんてっ…!!」
*****
暁人さんはセックスがうまい。
年の功というのか、経験豊富というのか。
青二歳の俺なんか逆立ちしても敵わないくらいテクニシャンだ。
俺は暁人さんと初めてセックスをしたときに、あまりの気持ちよさに少なくとも3回は絶頂してしまった。
今までやってきたセックスではそんなことなかったから、絶対に暁人さんの腕のおかげだと思う。
でも、暁人さんはそう思っていないらしい。
「悠二くん、きみ、めちゃくちゃ才能あるね?」
初夜のあと、暁人さんは興奮気味にそう言った。
「こんなに感度がいい子は初めてだよ。きみならもっとセックスで気持ちよくなれる。ねえ、僕に任せてくれない?」
爛々とした目でそう迫ってくる暁人さんに気押されて、俺はわけもわからず「は、はあ…」と頷いてしまった。
それが、全ての元凶になるとも知らずに。
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