1億回でもキスしていいよ (Page 6)
「ハールーくんっ」
「ん、…ぅ…ユキト、なんでそんな元気なんだ…」
「だって、もうハルくんにキスするの、我慢しなくていいってわかったのが嬉しくて」
事後。裸のままベッドでイチャつく間も、ユキトはこれでもかというほどキスをくれた。
唇だけじゃなく、髪や首筋、背中にも優しいキスの愛撫をするので、こちらは嬉しいやら気恥ずかしいやらだ。
ユキトはまさにイキイキしているという表現がピッタリな様子で、俺をぎゅっと抱きしめて離そうとしない。
「…あ。でも、もしかして、またオレ、やりすぎてるかな…?ハルくんが良いよって言ってくれてても、オレの度が過ぎてたらダメだよね…?あのさ、オレ、絶対ハルくんに嫌われたくないから、ちょっとでも嫌だって思ったらすぐに言ってね…っ!」
「…まったく…」
俺は呆れてため息を吐いた。それから笑って、ユキトの唇を、奪い返す。
驚いて目を見開くユキトに、俺は赤い顔で宣言した。
「ばーか。もっと幸せにしてくれるんだろ?…ちょっとでも手加減したら許さないから。…1億回でも、キスしていいよ」
Fin.
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