一晩だけのお願い (Page 4)
「痛かったか…?…聖…中が…熱い…」
「ううんっ…違うからっ…」
「じゃあ、動くよ?」
そういうと、和泉さんはゆっくりと腰を動かし始めた。
後ろから責められているので、和泉さんの亀頭が前立腺に当たり、刺激される。
「んはっ!!んやっっ!!あぅっ…!!」
じゅぶっ…じゅぶっ…広い部屋に卑猥な音が響き渡る。
卑猥な音をBGMに、綺麗な夜景を見ながらよがっている自分の顔が、目に映った。
「聖…こんな姿を見せられたら、俺以外の男もお前に魅了される…それに俺だって…」
和泉さんが、僕の女装姿に欲情してくれたことを知り、余計に感じてしまう。
窓に映る自分の顔は、目がとろけ、だらしない顔になっている。そして、後ろにいる和泉さんの顔は、あまり余裕がない表情をしていた。
「んはっっ…和泉さんもっっ…気持ちいいのっ…?」
「…あぁ…こんなに気持ちいいのは初めてだっ…聖が絡みついてくるよっ…」
和泉さんの腰の動きがだんだん早くなる。
「んぁっ…僕っ…んはっ…もうだめぇ…」
「俺も…聖、出していいか?」
「出してっ!!和泉さんの愛が欲しい!!」
「わかった…いくぞっ!!…んぁぁっっっ!!」
「あぁぁぁぁっ…和泉さんっっっっっ!!」
僕たちは、美しい夜景を見ながら達した。
僕に流し込まれた和泉さんの愛は温かく、体だけではなく心まで温かくしてくれた。
そして、最後の時間がやってくる…。
「和泉さん…。ありがとうございました…」
ベッドに移り、和泉さんにお礼をいう。
「これで、僕は和泉さんのことを思い出にできます…」
言葉にするが、やっぱり寂しい…。だけど、和泉さんは男性を性的対象にはしていないから、僕は引くしかない。これでも、よく受け入れてもらったほうだと思っている。
「聖…俺考えたんだけど…」
和泉さんがしゃべりだす。
「俺のバーで働かないか?」
目が点になった。誘われるのは嬉しいけど、和泉さんと恋人同士にはなれないので、一緒にいても苦しいだけなのは目に見えてわかる。
「やめておきます…」
「…俺が、聖のことが好きだといってもか?」
「でも…和泉さんは恋愛対象が女性では…」
「俺は、ここまでしてくれた聖が好きになったんだ。今までは可愛い後輩としか見れなかったけど、告白されたときから聖のことを目で追うようになっていた…そして、きょうはこんなに俺のために努力してくれた…」
「じゃあ…和泉さん…僕…」
「聖、俺と付き合ってくれないか?今晩だけじゃなくて、これからいっぱい俺と思い出を作っていかないか?」
「はい…和泉さん…ありがとうございます…」
こうして、和泉さんと恋人同士になれた僕は、店を辞め、和泉さんがオーナーをしているバーで働いている。
僕たちの左手の薬指には、シンプルなペアリングがはめられている。
Fin.
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